2015年末の諏訪の湯シリーズに戻る。
精進湯から湯小路エリア散策の後に向かったのは、その湯小路エリアの共同浴場。
入口が分かりにくいことでも有名な(^^ゞ、大和温泉。
幅一間もない入口だが、看板は2つも出ており、見つけられないなんてことはない。
上諏訪温泉 大和温泉
この細道をくぐると、中庭に出る。
まずは番台へ。
営業時間は7時から22時と長いのが嬉しい。
入浴料の230円を支払い、振り返るとそこの1Fが湯小屋↓。
入口から男女別に分かれている。
左側が男湯である。
この入口も、最初の入口同様、細身である
家庭のような玄関と靴箱。
靴箱の上、分析表の下にあるオブジェはなんだろうか。
脱衣所はシンプルゆえ広々と見える。
女湯では物音がしたが、男湯は終始ぼく一人占め状態だった。
壁の注意書きなども観察。
一般的な内容。
額にあるのは入浴マナーかるた。
では浴場内へ。
まずは何といっても芳しいタマゴ臭に満ちていて、すでにうっとり
建物は確かに古いが、浴場内は非常に清潔感があって気持ち良い
浴槽もスペース自体もかなり縦長な構造であるが、天井は高く、十分な開放感がある。
また開放感がある理由として、カランやシャワーなどが無いことも挙げられよう。
窓枠には特製の石鹸置きらしいものが備えつけられていた。
特製は小ぶりの椅子もである。
手書きの「大和温泉」の文字が何ともほんわりする
浴槽はピカピカに磨かれたステンレス製。
しかし浴槽の床は浴場の床と同じ小タイルが敷かれているのがよいではないか
湯口部分は2槽に分かれている。
向かって右は水の蛇口、左側から源泉が出て湯口に注がれるが、かけ湯&上がり湯を兼ねているといったところか。
訪れた際はどちらの蛇口も開いてなかったので、湯口用の蛇口をオープン。
これで加水なしの完全源泉かけ流しだ
小タイルとステンレス浴槽のコラボレーションはあまり見ないが、やはり美しいなぁ
使用される源泉は「湯小路源湯」。
源泉温度69度、pH8.8の、アルカリ性の単純硫黄泉。
成分総計は0.8228g/kg。
このエリアに供給されている源泉であり、裏のタンクに貯湯してからの投入。
だが常に源泉が供給されているからであろう、実に新鮮。
浴槽内で緑色透明に見えるがタイルの色の効果で、実際は僅かに黄緑色がかっている程度。
コクのある硫黄臭がたまらない
タマゴ味、塩味、ダシ味のバランスが素晴らしく、しっかりこのままゴクゴクと飲めてしまう
浴槽の中央にももう1つ蛇口があったのに気付いた。
同じ源泉がしっかり出てくる。
こちらも全開にし、もう一度浴槽写真を。
ダブル投入で、贅沢さと極楽気分もさらにアップ
ちなみに豆知識として、硫黄泉の際に硫化水素型ではなく硫黄型であり、硫化水素イオンが多いときに緑色系になるらしい。
この源泉の硫化水素イオンは32.3mg、それに遊離硫化水素が34mgあるので計66.3mgとなる。
そしてそうそう、しっかりとしたツルスベ感があり、浴感も極上だ
硫黄泉のスベスベ感に、アルカリ性、そして炭酸イオン15mgあたりも加勢しているのであろう。
ぼくの手から極上硫黄泉極楽砲が発射された瞬間の写真が撮れた↑
そう簡単には出てきません、このビーム
そしてついに極楽人となったぼくにまで後光が差してきた…なんてのはもうやめておこう
いつまでも入っていたいが、今回は閉鎖目前の衣温泉に行くことがメイン目的なのである。
名残惜しいが再訪を誓って後にした。
上諏訪温泉 大和温泉
長野県諏訪市小和田17-5
0266-52-3659
入浴料 230円
<源泉:湯小路源湯>
単純硫黄泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
69℃
pH8.8
成分総計 08228g/kg
微々黄緑色透明
コクのある硫黄臭あり
タマゴ味、塩味、ダシ味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
完全かけ流し
2015年12月入湯
※数値はH17の分析表より