「世古の大湯」の後に向かったのが今回最大の目的、廃業してしまう宿への滑り込み入浴だった。
よってアップする今日現在、この温泉宿はもう無いのだが、自分の記憶にとどめておくためにも、普段よりも写真を多く載せようと思う。
よって、3回に分けてアップします。
まずは建物、館内編。
その宿は湯ヶ野温泉にある。

カーブする道に沿って建つその宿は、「国民宿舎かわづ」。
国民宿舎という宿が制度化されたのが昭和31年だが、こちらは昭和38年定礎となっている。
湯ヶ野温泉 「国民宿舎かわづ」 ※2015年3/19で閉館

築50年超を感じる鉄筋の建物だが、このカジュアルさがいかにも国民宿舎らしい。

閉館が3/19。
我々が訪れたのが3/18。
滑り込みとなった。
閉館前日であったが平日、館内はひっそりとしていた。
閉館するとは言え、フロントは新しい。
うぅん、もったいない。

フロントには昭和43年の古い分析書があった。
浴場にはもっと新しいものが掲示されていたので、詳しくは温泉編にて。

妙に落ち着くロビーは、昭和世代としては何とも和める
目を瞑れば夏休みの親子の活気が浮かんできそうだ。

売店はさすがに新たな商品を仕入れてないため、閑散としていた。
否応なしに閉館を感じる。

館内のとある壁には、日活映画「伊豆の踊り子」のロケ記念として、寄せ書きの一枚板が掲げてあった。
吉永小百合・高橋英樹主演の「伊豆の踊り子」は昭和38年制作。
この宿のできた年になるが、この宿でロケをしたか(宿で利用したか)は不明である。

部屋を一つ、拝見させてもらった。
国民宿舎らしいシンプルさ。
でも豊かな自然とステキな温泉、地産の食事があれば、これで十分な保養となる。
温泉宿ではお馴染み卓球台もちゃんとあった。

かなりくたびれていたが、それもいいじゃないか。
浴衣で卓球、そういえばずいぶんやってない。

宿泊者が利用する洗濯場もあった。
長期の合宿などにもずいぶんと利用されてきたのであろう。
色んな思いにふけりながら、次の大浴場編へ続く。
湯ヶ野温泉 「国民宿舎かわづ」
静岡県賀茂郡河津町湯ヶ野
2015年3月19日閉館


