また平川市に戻ってきた。
旧平賀町にあたるエリアにも温泉施設、公衆浴場や共同湯は多い。訪れたのは新屋温泉。
この地味な外観の公衆浴場が、巷で日本一の温泉銭湯と称されるほど、湯好きから、そしてもちろん地元からも愛されている。
新屋温泉
冬季を除き朝5時半からやっており、朝湯時間の入浴料は200円。
我々が訪れた時間は9時半を回っていたので通常料金の350円だった。
600円を支払えば広間で休憩もでき、何度でも入れるらしい。
夜は21時半まで。
なぜ日本一と称されるのか…まずは湯の色の美しさであろう。
これは脱衣所から撮った写真。
シンプルな浴場の真ん中の浴槽に湛えられるエレラルドグリーン色透明の湯の美しいことよ
ちなみにこちら、最近になって浴場内での撮影が禁止になってしまった。
よって以下の浴場内写真は、まだ撮影禁止になる前に撮った湯友から承諾を得てもらったものである。
真ん中の湯口から吹き出るスタイルで注がれる源泉は敷地内の地下1000mから湧出する、源泉名も「新屋温泉」。
湧出量は300リットル/分あるらしい。
源泉温度45度の含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)。
完全かけ流しにて使用している。
それにしても、浴室のシンプルでかつ美しさはどうだ
湯の色を最大限楽しめるように、脱衣所と浴室の壁はほぼガラス。
浴槽の大きさと浴場全体の面積、つまり洗い場の広さとのバランスも素晴らしい。
湯口が真ん中にあるのも、どの方向から見てもシンメトリーな美しさを表している。
昔は無かったと思われる手すりまで、シンメトリーに配置してある。
さすがに成分による床の沈着は、微妙な傾斜の違いで色合いが偏っているが、それもまたオーバーフロー芸術の美しさ。
肝心な湯は淡いがはっきりとしたアブラ臭と、コクのあるタマゴ臭を持つ。
アブラ味、苦味、タマゴ味、そして淡塩ダシ味がある。
成分総計は1gちょっとと少ないが、素晴らしい存在感だ。
掲げてあった分析表は昭和59年と古く、サイトに載せてある新しいと思われる泉質名や温度などと違っている。
なのでここでは数値についてはあまれ触れないでおこうと思うが、その古い数値で遊離硫化水素が14.7mg。
そして炭酸イオンが30mgある。
強いツルスベ感があり、泡付きも実にしっかり
湯だけをとってもやはり極上。
日本一かどうかなどの見方は別として、間違いなく最高峰の温泉銭湯の一つであろう
ああ、悦に入ってる入浴半顔写真を撮りたかった~
新屋温泉
青森県平川市新屋平野84-14
0172-44-8767
入浴料 350円(朝風呂200円)
<源泉:新屋温泉>
含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
アルカリ性・低張性・高温泉
45度
pH8.8(?)
成分総計 1.132g/kg(?)
エメラルドグリーン透明
コクのあるタマゴ臭、淡アブラ臭あり
アブラ味、苦味、タマゴ味、淡塩ダシ味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
しっかりとした泡付きあり
完全かけ流し
2014年8月入湯
※数値はS59の分析表も含む(?マーク)