「潮の香亭 」に立寄った後、港方面を車で流した。
氷見の港周りには温泉を引いている民宿が結構並んでいる。
自家源泉を持つ宿もそれなりにあるのだろうが、事前のリサーチはほとんどできてなかった(^^ゞ
それでも1軒、ぜひ行ってみたい宿というよりは、ぜひ入ってみたい湯があるはずの宿をチェック。
それが温泉元湯と併記されてる民宿「あおまさ」。
以前は違う名前の宿だったはずだが、「あおまさ」はピッカピカの民宿である。
目的の湯、ひみ松田江温泉という源泉があるはずと見当をつけ、訪れてみた。
ひみ松田江温泉「民宿あおまさ」
商業地域からは少し離れたところにあると思われるこちら。
それでもメイン道路に面している。
面しているのだが、建物のすぐ後ろは海。
ご覧の通りのステキな立地だ
目的の湯は本当にここで入れるのであろうか…。
ちょうど館内を皆さんで掃除中の頃に訪れたのだが、立寄り入浴を快く受けていただけた。
入浴料は500円。
奥にある浴室へ案内してもらう。
そんなタイミングだから当然貸切状態だ。
浴室もリニューアルしたてなのだろう、ピカピカである。
そしてぼくの見当が当たっていたことはすぐ分かった。
かなり強力なアブラ臭、ほとんど灯油臭が浴室全体に満ちているのだ
しかも湯は濃い。
総計25g近い、ナトリウム-塩化物強塩温泉。
源泉温度は30.6度なので、加温してのかけ流しである。
ただし湧出量はそれほど多くないのか、湯の投入量はかなり控えめ。
オーバーフローもチョロチョロ程度。
でも十分な値打ちがある
これが探していた源泉「ひみ松田江温泉」である。
濁り方はご覧のような黄茶色で15~20cmほど。
先述の通りはっきりとした灯油臭があり、淡い灯油味と強い苦塩味がある。
さらにしっかりしたスベスベ感もある。
炭酸水素イオンが650mgほどあるからか。
まあヘビーな塩化物泉ゆえ浴後にはベトベトするが。
塩化物系の高い数値の他で目立つのは非解離成分のメタホウ酸が500mg越え。
遊離二酸化炭素は152mgだったが湯からは感じ取れなかった。
窓の下半分には目隠しの曇りガラスがあるが、開ければご覧のオーシャンビュー
ネットでもほとんど話題になってないと思うし、ちょっとヒミツにしておきたいけど、お気に入りの湯なのだ。
そして、もしかしたら調べ切れてない他の民宿の源泉にも面白いのがあるかもしれない。
ひみ松田江温泉「民宿あおまさ」
富山県氷見市窪3203-1
0766-91-0024
立寄り入浴料 500円
<源泉:ひみ松田江温泉>
ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性・中性・低温泉)
30.6度
成分総計 24.584g/kg
はっきりしたアブラ臭(灯油臭)あり
淡い灯油風味と強い苦塩味あり
黄茶色15-20cm濁り
しっかりしたスベスベ感あり
浴後はベトつきあり
加温かけ流し
2013年6月入湯