※千鹿谷鉱泉は2020年に閉業しました
大滝温泉 の後に向かったのは、秩父七湯の一つである千鹿谷鉱泉。
秩父七湯はすでに現存しない湯もあるが、その中でも最も古湯と言われるのが現役の千鹿谷鉱泉。
「秩父事件 」ゆかりの宿でもある。
千鹿谷鉱泉にたどり着くにはこの看板を見落としてはいけない。
看板の錆び具合が宿の鄙び具合を想像させてくれる![]()
ここから山に向かってしばらく進む。
程しない内にそれらしき建物に到着。
色々建て増しした感じだが、何ともグッとくる佇まいだ![]()
千鹿谷鉱泉
少し建物を観察しようと考えていたら、停めた駐車場の隣にあった軽自動車に乗り込もうとする女性が、立ち止まってこちらにやってきた。
女将さんだった。
「お風呂いただけますか?」
「今出かけようと思ってたところだけど、いいですよ。ゆっくりしていってください」
案内されて玄関へ向かう。
玄関の上がり框にはどなたかのブログで見たとおりの<書置き>が![]()
「出かけるところだったから置いておいたのよ。いなくったって入ってもらって大丈夫なのよ」
うーん、ゆるい![]()
高梨様がご宿泊か…渋いねぇ。
ぼくも書かれてみたくなった。
入浴料は700円。
最近仕方なく値上げをしたそうだ。
ちなみに料金表はご覧の通り![]()
浴場は玄関からすぐのところにある。
山の宿お約束の猪の剥製がお出迎え。
今は誰も入ってないようだから男湯でも女湯でもいいと言われ、とりあえず男湯へ。
ここで女将は出かけていった。
と言うわけで、独占状態となった![]()
千鹿谷鉱泉とあるように、沸かし湯である。
よって基本的にいつもフタがされている。
フタを開けると、おお、いいではないかっ!
1人が思う存分足を伸ばして入れる大きさ。
しかも好みの細かなタイル浴槽。
無色透明の加温された湯が勢いよく注がれている。
循環の装置は無いようだが、そのまま全部かけ流しているわけでも無さそうだ。
湯口のある側の浴槽の下に穴が開いており、おそらくそこから女湯に流れこんでいるものと思われる。
実はこの鉱泉は、数値的には温泉法の温泉には認められてないようだ。
とは言えpHは9.2のしっかりしたアルカリ性。
成分総計も0.4gほどある。
6.1リットル/分と湧出量こそ少ないが、完全に自然湧出の値打ちある鉱泉なのである。
そしてその源泉そのままをしっかり味わうこともできる。
プッシュ式のカランを押すと、源泉温度13.4度の源泉が勢いよく出てくる。
しかもこれを押している間はしっかりオーバーフローする。
そして微硫化水素臭があり、淡いタマゴ味がする。
何よりこの千鹿谷鉱泉の素晴らしさはその浴感である。
強力なツルスベ感![]()
いやぁ、何とも気持ちがよろしい!
浴槽の大きさも妙にちょうどよくて、予定の倍ぐらいの時間をかけて過ごしてしまった。
温泉法の温泉でなくてもこんなに素晴らしい湯があるなんて。
ああ、鉱泉ラブ![]()
ちなみに女湯はフタのまま撮影だけさせてもらった。
男湯にあった加温源泉が出続ける湯口はなく、プッシュ式カランで加温源泉を足すようになっている。
やはり男湯の下穴からそのまま女湯に加温された湯が流れ込んでいるようだ。
この女湯側で循環されているのだろうか…未確認である。
そして洗面所でも源泉が楽しめた。
水は源泉そのまま、湯は加温された源泉である。
ここもまたこの細かなタイルの意匠と金の洗面器のバランスが美しい![]()
かなり満足してしまい、結果的にこの日の湯巡りの数は減ってしまったが後悔はない。
こちらよりもう少し群馬よりには「かおる鉱泉」という鉱泉宿もあるが、それは次回の秩父攻めの時に譲ることにした。
帰り道に寄ったもう1湯は次回に。
千鹿谷鉱泉 ※千鹿谷鉱泉は2020年に閉業しました
埼玉県秩父市上吉田2148
0494-78-0243
立ち寄り入浴料 700円
鉱泉(温泉法の温泉にあらず)
13.4度
pH9.2
成分総計0.4103g/kg
自然湧出
6.1リットル/分
無色透明
源泉で微硫化水素臭あり
源泉で淡タマゴ味あり
強力なツルスベ感あり
加温・循環併用かけ流し














