6月の南紀白浜湯攻めに戻る。
「崎の湯 」を後にして向かったのは、「崎の湯」で使われていた「行幸源泉」の噴出場所だ。
「崎の湯」に向かう道路の分岐点にあり、掘削自噴のため櫓が立っている。
近くに寄らなくとも、そこら中一体に硫化水素臭がプンプンしている![]()
おまけに湯気がモクモク![]()
湯マニアには、たとえ湯が見えなくとも顔がほころぶ風景だ。
この「行幸源泉」やぐらの看板にある「牟婁の湯」が次に向かう共同湯。
「牟婁の湯」が素晴らしいのは、この「行幸源泉」を使った「行幸湯」だけでなく、「礦湯(まぶゆ)」と呼ばれる計2つの源泉を引いており、しかも別々の浴槽に注がれているため、しっかり入り分けができるのだ。
400円で二度オイシイ共同湯なのである。
白浜温泉「牟婁の湯」
何だか眠そうな目をしているのは、ワクワクするため目を細めているから![]()
写り込んでしまった女性は顔を隠させていただいた。
暖簾をくぐると、おお、番台形式のような受付。
ここは受付女性に声をかけて一枚。
脱衣場に進むと、駐車場の車の数ほどは混んでない。
また脱衣場には思わずニンマリとしてしまう表記が。
これだけでも源泉の違いが楽しめようというもの。
さて、そうこうしている内に先客がポツリポツリと脱衣場に戻ってきた。
よし、また独り占め状態~!
向かって左側が「行幸湯」、右側が「礦湯」。
ではまず「行幸湯」から。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、源泉温度は83度※。
「崎の湯」と同じくほぼ無色透明。
焦げを感じる淡い硫化水素臭があり、苦味の薄い弱塩味がある。
ご覧のように網で漉していたからか、白い湯の花は見受けられなかった。
浴感にはやはりしっかりとしたツルスベ感がある。
そして「礦湯」。
こちらは含硫黄-ナトリウム-塩化物泉で75.5度。
僅かだがささ濁りがあった。
ちなみに南紀白浜の湯で今回少しだけでも濁りを感じたのはこの「礦湯」だけだった。
やはり、こげ茶色とされる湯の花はほとんど見受けることはできなかった。
香りは「行幸湯」よりはコクのある硫化水素臭。
苦味のある塩味も「行幸湯」よりは若干インパクトがある。
全体的に「行幸湯」よりも重みを感じる湯だ。
やはりツルスベ感がしっかりあるのは嬉しい。
共に塩化物泉だが浴後のベトつきがほとんど感じられない。
湯使いはどちらも掘削自噴の完全かけ流し。
源泉温度はどちらも熱いが、加水については不明である。
400円で分け隔てなく歴史ある2源泉を楽しめる「牟婁の湯」。
これまた「崎の湯」とは違った意味で、大オススメな浴場だ。
※「行幸湯」の分析表は年代によって泉質名とか温度が違うため、あくまで参考程度にしてください。
白浜温泉「牟婁の湯」
和歌山県西牟婁郡白浜町湯崎1665
0739-43-0686
入浴料 400円
「行幸湯(みゆき2号)」
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性・高張性・高温泉)
83度
pH8.4
掘削自噴
成分総計11.150g/kg
ほぼ無色透明
焦げた微硫化水素臭あり
淡い苦味と弱塩味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
「礦湯(礦湯2号)」
含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(中性・高張性・高温泉)
75.5度
pH6.6
掘削自噴 177リットル/分
溶存物質17.484g/kg
僅かにささ濁り
コクのある硫化水素臭あり
苦塩味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
共にかけ流し
浴後のベタつきはほぼなし












