嬉野温泉に別れを告げ、福岡に向かう途中に立寄ったのが武雄温泉。
嬉野からも近く、またJRの駅があるため嬉野への玄関口にもなっている。
途中の国道沿いに「嬉野秘宝館」を発見。
おお、まだ営業していたのか…全国の秘宝館が次々と廃される中、ぜひ頑張って欲しい
定山渓温泉の近くにある北海道秘宝館もクローズぎりぎりに立寄ることができたっけ。
次回嬉野に来た際はぜひ立寄ってみよう。
さて、武雄温泉と言えば、まずは楼門である。
大正3年に造られ、国の重要文化財にもなっている。
開湯は1200年前とも1300年前とも言われ、嬉野温泉と同じく神功皇后による伝説が残っている。
また鍋島藩お抱えの温泉でもあり、大理石を使った城主鍋島氏の専用風呂は「殿様湯」として貸切で入ることができる。
1時間3800円ということで、見送ってしまった
我々一般大衆が気軽に入れる浴場は「元湯」と「蓬莱湯」があり、400円でどちらかを選択せねばならない。
と言うわけで「元湯」へ。
武雄温泉 「元湯」
元は明治9年に建てられた「元湯」は改装されていたがなかなかの雰囲気がありそうだ。
券売機には浴槽の温度がデジタル表示!
うぅむ、ぬる湯でも43.1度あるのか…!
武雄温泉「元湯」は49.6度ある6号源泉と45.3度の5号源泉の混合泉。
共にpH8.2程度の弱アルカリ性の単純温泉だ。
なかなかの混雑ぶりで浴場の撮影はできなかった。
天井が高く板張りの壁がよい雰囲気を出している。
広々とした浴槽は手前がぬる湯で奥があつ湯だが、やっぱりぬる湯でもしっかりとした温度があった。
とは言え普通に入ってられる温度。
ほんの僅かささ濁っているように見えたがほぼ無色透明。
仄かに香ばしい湯の香りがし、ほぼ無味。
嬉野温泉ほどではないが、しっかりとした強いスベスベ感がある。
残念ながら完全かけ流しではなく、温度調整のための若干の加水や加温、循環も併用していた。
消毒もしているようだが、ただ全体的に不快感はなかった。
隣のあつ湯はさすがに熱く、ぼくは足を浸けただけでやめておいた。
いじり無しの完全かけ流しならチャレンジしたのだが。
風呂からでると日が落ちかけていた。
やはり国の重要文化財である新館も、綺麗にライトアップされていた。
武雄温泉 「元湯」
佐賀県武雄市武雄町7425
0954-23-2001
入浴料 400円
単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
混合泉
5号源泉:45.3度 pH8.23 成分総計0.7663g/kg
6号源泉:49.6度 pH8.20 成分総計0.8294g/kg
980リットル/分
ほぼ無色透明
仄かな石膏臭
ほぼ無味
しっかりとした強めのスベスベ感あり
かけ流しと循環併用
加温・加水・消毒あり(不快感ないレベル)