古湯温泉 「元湯旅館 鶴霊泉」 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。


嬉野温泉に滞在中、Naturally Gushingの二人で空いた時間を使って湯の浮気をしに向かったところがある。

佐賀市の北部、嘉瀬川のほとりに湧く古湯温泉だ。


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約2200年も前に徐福が見つけたという言われがあるこの湯はぬる湯の宿が多い。

我々が向かったのは名高い砂湯がある旅館「鶴霊泉」。

砂湯といえば湯原温泉を思い出すが、同じくこちらも足元湧出の湯なのである!



古湯温泉 「元湯旅館 鶴霊泉」



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宿で案内を乞うと、大女将と思われる女性から色々と説明を受けた。

風呂の前に是非見て欲しいと庭園を案内される。


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なるほど、てんこ盛りだがしっかりと手入れをされている庭だ。

この宿、歌人の斉藤茂吉が療養に滞在したことでも知られ、庭には歌碑があった。


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さて、浴室は意外と派手なエントランス。


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提灯が無ければ普通かにひひ

しかしその浴場はさすがの佇まいだった。


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洗い場が何と畳敷き。

手前が加温した浴槽でかけ流しと循環併用。

そして奥が湯マニアを魅了する砂湯である。


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この砂の下は岩盤になっており、そこから37度アルカリ性単純温泉自然湧出するのだ。

そう、何度も言うが、貴重な足元湧出である。

アルカリ度もpH9.28となかなか高く、湯は澄み切った無色透明

昔はこの底からボコボコ湯が湧いていたそうなのだが、周辺でボーリングされることによって足元からの湧出は減ってしまい、今は写真右奥のようにボーリングした湯を上から足しているとのこと。


肌触りはしっかりとしたスベスベ感がある。

嬉野の湯みたいなニュルスベではないが、十分に心地よい浴感だ。

そして何とも甘い味わいがある。

これぞ、まさに甘露甘露にひひ


さて、我々は当然のごとく足元湧出の探索を始める。

透明の湯なら湯原の砂湯出雲湯村の河原露天風呂 のようにプクプクと湧いて出るところが見えるはずだ。


浴場をうつむきながらノロノロと移動して探すものの、なかなかプクプクが見当たらない。

ちょっと一息つくために窓側の壁にもたれかけ、何の気なしに下の砂を掬ってみたら、おお、プクプクと気泡が湧き起こるではないか


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携帯だとよく撮れないけど、プクプクがお分かりいただけるだろうか。

ついに実感、足元湧出

ああ、素晴らしい!


そしてこの砂掬いをやると、砂に含まれる砂金がキラキラと舞うのである!

この様子はさすがに携帯では撮れなかったが、何とも美しい様であった。


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砂掬いはあまりやりすぎると湯が濁るのでほどほどにし、たっぷりとぬる湯の長湯を楽しんだ我々はもう寄り道はせず、また嬉野へ戻っていったのであった。



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古湯温泉 「元湯旅館 鶴霊泉」


佐賀市富士町古湯875

0952-58-2021


入浴料 700円

アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・温泉)

自家源泉

37.2度

pH9.28

150リットル/分

成分総計0.192g/kg

無色透明

無臭

淡い甘味あり

しっかりとしたスベスベ感あり

足元湧出とボーリングした引湯の混合泉

完全かけ流し(加温してかけ流しと循環を併用した浴槽もあり)