奥津温泉「奥津荘」 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。

岡田茉莉子主演の映画「秋津温泉」の舞台となり全国に知られたのが奥津温泉。

ぼくはこの映画を見てないが、親の認識はそうであった。

美作三湯の一つでもある(ほかは湯郷温泉・湯原温泉)。

 

今回はその奥津温泉の表玄関とも言える老舗旅館「奥津荘 」に運良く宿泊することができた。


奥津荘

 

「奥津荘」は立派な木造建築、棟方志巧ゆかりの宿などでも有名だが、温泉マニアの間では奇跡の足元湧出浴槽「鍵湯」の名が轟いている。

チェックインのタイミングでは鍵湯は男性用だったので、さっそく向かった。


アプローチ
 

この赤い階段を下りた手前右側が鍵湯だ。

よい湯は下にあることが多い。

当たり前だ。湧出場所に近いわけだから。


鍵湯由来

 

階段を降り始めるとすぐに「鍵湯の噺」が掲げてあった。

津山藩主の森忠正がこの湯に番人をつけて鍵を預けたことから「鍵湯」と名づけられたとのこと。

 

さて、その浴槽は入り口から石段をさらに降りてアプローチ。

 

昼間だがほの暗いのもよい雰囲気。

写真は撮りにくかったけど。


鍵湯

 

浴槽内は岩でごつごつしており、その間からぶくぶくと湧出しているポイントを発見!

これぞ足元湧出~っ!


足元湧出!

 

成分も少ない無色透明無味無臭のあっさりした湯ではあるが、濃さではなく鮮度の重みを感じさせる名湯だ。

源泉温度が42.6度というベスト温度であることが、まさに奇跡!
pH9.2スベスベ感のあるアルカリ性単純泉で、澄み切った、なんとも張りのある、身体にスッと入ってくる湯

まさに生まれたばかりの自然の恵みそのままの素晴らしい湯だ。

澄み切った湯がこんこんと溢れてくる美しさを再確認した。

 

ちなみに源泉は同じだが、他に浴槽が3つある。

 

120cmの深さがある「立湯」

ちゃんと足元から湯が出るようになっている。


立湯

 

一番明るい貸切浴場の「川の湯」。

 


川の湯

その他に家族風呂「泉の湯」。(写真なし)

 

入れる湯を一通り堪能した後は、食事処にて夕食をいただいた。

 

懐石旅館ではない山里料理と名うってはいたが、なかなかしっかりと仕事がされている、美味しい皿が並んだ。

 

これが前菜。

 


前菜

 

真ん中奥の高足の器に入っているものは、穴子の稚魚である。

 


穴子の稚魚

 

エクトプラズムみたいな外観なのに、プチプチとしっかりとした存在感。

美味しい!

 

 

地酒を頼んだら、ちょっと唸る備前焼で出てきた。


備前焼き

 

もちろん酒も美味しかったですよ。

 

 

これはアマゴの塩焼き

こちらではヒラメと呼ぶらしい。


ヒラメ(アマゴ)塩焼き

 

創業以来からずっと出しているという、薯用蒸し強蒸し


薯用蒸し・強蒸し

 

ムカゴって好きなんですわ。

 

 

そして追加で頼んだのが鹿刺し

 

 


鹿刺し

 

実に柔らかくてジューシィで、堪能できました。

鹿って生でも焼いても、ホントに美味しいねぇ。

 

食事を堪能したあとは、部屋に戻り寛ぎつつ、再度風呂巡り。

 

 

あ、部屋にあったマッサージチェア、最新式でスゴカッタ…ほぐされまくり。