マイナ保険証が使えない病院を「通報せよ」 利用低迷を医療機関の問題にしたい政権の「アメ」と「ムチ」
●リンク先・・・【2024年4月23日/東京新聞/こちら特捜部】
マイナ保険証が使えない病院を「通報せよ」 利用低迷を医療機関の問題にしたい政権の「アメ」と「ムチ」:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/Crg5VSVmux
— ハイパー有明 (@FJEzaWEIntOhpqB) April 23, 2024
改めて「通報」の意味を調べてみると、《情報などを、他人に伝えること》と出てくる。
なのだから、使い方としては合っているのかもしれないが、チョイス次第ではマイナスイメージを与えてしまうのだから、慎重を期すぎるほどでのしようがちょうどいいのかもしれない。
今回引用した記事は、河野デジタル大臣が、《マイナ保険証に非対応の医療施設などを見かけた際、通報するようお願い》したとされる文書を巡っての話だ。
ただ、その中で、通報との単語を使用したことで、今回のようになってしまったのは、誰の目にも明らかだ。
通報との単語は、「警察に通報する」だとか「消防に通報する」などのように、役所に事件や事故を知らせる際に使用するイメージがついてしまっているようだ。
そうしたこともあり、マイナスイメージの濃さも、さらに増し増しとなっている。
そのため、今回の河野大臣の申し出も、『マイナ保険証非対応は悪いこと』との印象を与えてしまったといっても過言ではないだろう。
国としては、マイナ保険証だけでなく、マイナンバー制度を利用することで、事務作業の軽減や、国民の申請などにも役立てられ、手続きから実行までがスムーズになるとしてはいる。
ただ、これまでに発覚した不手際などもあり、導入以前にも関わらず、国民の賛同や理解などが得られていない。
にもかかわらず、国は強硬手段ともいうかのように、導入や実行を急ごうとする動きがみられ、国民を置いてきぼりにしての行いである。
政府としても、マイナンバー制度などを利用することで、効率化が得られることやいつまでも古いシステムなどを使い続けることの危険性なども含め、国民に向けての十分な説明をし続けていくべきである。
そうしたことを蔑ろにしたままでの導入に、国民の不信感も増していっているのだろう。
最後になるが、私は個人的にはマイナンバー制度やマイナ保険証を完全否定したいのではない。
ただ、そうした制度の導入や移行、システムを運用するに値したものが完全に仕上がっていない中であることを不安視し、疑問を感じているのである。