皆の衆、夜襲も得意としておった男…島津義弘である。
どうやら世間では、既に黄金週間が始まった者もおるらしいな。
となると、我らにとっては多くの客人で熊本城が賑わい、おもてなしも力の見せ処というもの!
…黄金週間も仕事という者達よ、我らと共に気合を入れて乗りきって参ろう!!
黄金週間の始まりに合わせ、昨日から熊本城は夜間開園が行われておる。
来月の六日まで毎日、閉門時間を午後八時にし、夜の天守閣や本丸御殿を楽しむことができる。
わしも密かに、夜の熊本城に潜入して参ったぞ!!
普段見慣れている景色であっても、夜に来てみると違った発見がある!
これは天守閣の入口へと続く、夜の『闇(くらが)り通路』である。
この通路は本来、ろうそく一本の灯りだけで照らしておった故に、昼間でも薄暗いことから『闇り通路』と名付けられたそうじゃが…
当世では「文明の力」により、闇どころかむしろかなり明るい通路になっておるな!!
この通路は普段から常に客人の通行が多く、なかなかゆっくりと立ち止まって見ることが難しいが、夜間であれば比較的ゆっくりと見ることができるのではなかろうか。
…実はこの闇り通路の柱のどこかに、とあるものが隠されているのじゃが…。
それが何か気になる者は、夜の熊本城に潜入し探してみてはいかがかな?
ライトアップされた天守閣から眺める熊本市の夜景も必見じゃ!
では本日はこれにて。
皆の衆、明日もよき一日に。
島津義弘