皆の衆、仲間の大切さを誰よりも知る男…島津義弘である。
本日の出陣は加藤肥後守清正殿、飯田覚兵衛直景殿、森本儀太夫一久殿、わしの四名。
朝の本丸広場。
客人もまだほとんどいない時間帯。
ふと見るとこんな光景が…
三人だけで、なにやら楽しそうに談笑しておる。
聞くところによると、彼ら三人は幼き頃より主従の契りを交わした竹馬の友、幼なじみであるとか。
あの信頼関係は長きに渡り培われた絆なのであろう。
仲間か。
わしにもかつて、兄の義久、弟の歳久、家久の島津四兄弟、さらには関ヶ原本陣突破の際には命を懸けてわしを守ってくれた甥の豊久や我が家臣達…たくさんの仲間がおった。
当世に甦りしはわしただ一人…
一人…
いや、わしは一人ではない!!
例え姿は見えなくとも、遠く離れておっても心はきっと繋がっておるはず。
武将の皆はもちろんのこと、我らを応援してくれる客人の皆、遠くから声援をくれる皆、全てが仲間であるとわしは思っておる。
たくさんの仲間達と共に
我ら熊本城おもてなし武将隊は
これからも日ノ本全土を盛り上げて参る!!
明日から我ら三大名が江戸への遠征。
関ヶ原本陣突破で知られるこの島津義弘が
徳川殿の治めし江戸の地へ。
ふふ…楽しみ過ぎて胸が高鳴るわ!!
我らの熱き思いで、江戸の町を熱く盛り上げてくれようぞ!!
本日は高ぶる気持ちを押さえつつ、早めに眠るとしよう。
加藤家三傑の皆と客人の皆には熊本城の留守を御頼み申す。
では本日はこれにて。
…さらばじゃ!!
島津義弘