皆の者こんばんは。
本日も熊本城へお越しくださり有難う御座った!!
数日前まで雨が心配されておったが、我らの願いが天に通じたのであろう、見事に晴れてくれたのう!
本日はわしにとって最後のおもてなし。
演武も集大成であった。
もはや余力など考えておらぬ。
全身全霊で演武させてもろうた!
ご覧頂いた皆の心に何かを残せておれば幸いである。
苦しい時、辛い時に我らに前へと進む元気と勇気をくれたのは、紛れもなく皆の笑顔である。
心の底から感謝しておる!
拙者脇坂安治、元よりこの肥後にはほとんど縁もゆかりもなかったが、今や「光る燻し銀」がわしの代名詞となり、沢山の方に名を覚えてもろうた。真に有り難きことじゃ!
清正殿を始め、よき仲間にも恵まれた。
この八ヶ月、本当に楽しかったぞ!
皆ありがとさんじゃ!
武骨隊の面々…みんな揃って天に帰ることとなったが、まあ絆はしっかりと繋がっておるからな。
天に帰っても武骨隊は武骨隊じゃ。
四月一日より、わしは熊本城からいなくなるが、共に過ごした思い出は決して消えることはない。
わしも皆との思い出を忘れぬ!
わしはこの八ヶ月あまり、本当に幸せであったぞ!
だから皆も元気でな!!
人間五十年。わしの武録も五十件。
…名残惜しいが、そろそろお別れじゃな。
わしはこれからも熊本城の発展と、皆の幸せを願っておる。
それでは皆の者
さらばじゃ!!
賤ヶ岳七本槍 光る燻し銀
脇坂甚内安治