ミステリー「巨乳はどこへ消えたのか」 | 旅館復活大作戦!!日本全国の旅館に、もっと元気になって欲しくて始めた ブログよ。

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その人にあなたのお宿の魅力、伝わってますか?

「旅館の味方」の久磨衣に、あなたの想いを聴かせてください^^

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布の力久磨衣(くまい)の安達美和です(^◇^)

 


オリジナル暖簾や館内着・羽織なんかも企画製造してるんだぜッ

 


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平気なフリをして朝から仕事に励んでいましたが、

そろそろ心が限界です

 

 

本当は、先日の日曜日、あの店員さんからその言葉をもらった瞬間から、

わたしの頭はパニックでした

 

 

お店を出る時は、あまりの混乱ぶりに手と足が同時に出てしまっていたほどです

 

 

わきの下を汗が伝うのが分かりました

顔が火照って、誰に叱られたわけでもないのに、

いえ、違うんです、別に嘘じゃないんです、と頭の中で言い訳をくり返していました

 

 

実は、もう1時間以上もブログが書けなくて、

少し書いては消し、

また数行書いてはすぐに消しをくり返していました

 

 

お客さまのお役に立つ情報を

何かグッと来るエピソードを

笑えるお話を

 

 

頭の表面でぐるぐる考えるのですが、

やっぱりどうしても、

思考は自然と先日の下着屋さんでの出来事に向いてしまいます

 

 

わたしは、昔からちゃんとした下着屋さんが苦手です

 

 

なぜかと言われると困るのですが、

少し考えてみるとおぼろげながら苦手な理由が見えてきます

 

 

みんなが素知らぬ顔で身に付けている、決して普段は目に触れない「下着」というものが、あんなに堂々と、おおっぴらに、しかも大量に飾られている場所なんて、クレイジーじゃありませんか?

表舞台に出てはいけないものが、ズラリと並んでいる様に耐えられないんです

 

 

それでも、日曜日は意を決して下着屋さんへ自ら足を運びました

イヤだな、苦手だな、と胸をドギマギさせながらも、

その場にいた年配の店員さんに思い切って声をかけました

 

 

「す、すみません」

「はい、なんでしょうお客さま」

「さ、さ、さ、サイ……」

「はい」

「さ、サイジ……」

「はい」

「さ、サイジングをお願いできないでしょうか……!」

「分かりました、こちらへどうぞ」

 

 

店員さんが試着室へ案内してくれましたが、わたしは自分で申し出たくせに、「ドナドナ」の子牛のような気分で彼女の後をついていきました。そんなにイヤならやめれば良いのに、おバカさんだねキミ、あ、わたしか、ちゃはーー

 

 

わたしが下着屋さんがずっと苦手だった理由の最たるものに

この「サイジング」というやつがあります

「他人にバストのサイズを測られる」というこのショッキングな出来事に、

当時中学生だったわたしのガラスよりさらにもろい霜柱ハートは砕け散りました

 

 

○㎝だから、○カップですねーとニコニコ教えてくれる店員さんを前に、

今すぐ消えてなくなりたいと思ったのは遠い過去のこと

しかし、その想いは今でもこの胸に宿っています

 

 

 

でも今回は、32歳の今のわたしは、あの苦手で堪らなかった「サイジング」にがっぷり四つ組むことに決めたのです

 

 

なぜか? 

理由は簡単です

自分でちゃんと測れないからです

 

 

つい10日ほど前ですが、その時もわたしは性懲りもなく、あー、身体を変えたいなぁ、もっと引き締まった身体にしたいなぁと助手席でぼやいておりました

運転席には後輩の大谷氏、後部座席にはわたしの母であり上司であるいつみ氏が座っていました

 

 

我々はお揃いの作務衣ユニフォームに身を包み、商談会に出席した帰り道でした

 

「体重じゃなくて体型を変えたいんだよね」というわたしのぼやきに、後輩の大谷氏は静かに耳を傾けてくれました


「 でも、単に身体を鍛えるのもつまんないしなぁ」

「つまんないというと?」

「どうせなら、見世物にできないかなと」

「なんですか、それ 笑」

「ダイエットは見世物になるじゃない、面白いから。テレビなんかでも企画よくあるじゃない? それに人に見られた方がヤル気になるかなって」

「あー そうですね」

「単に体型変えるだけじゃなくてなんかこう……ないかなぁ」


劇的な変化を人は好むものです

しかし、わたしはスタイルは良くないものの、極端に太っているわけではありません

普通です

マイナス20キロの減量に成功!

などの謳い文句は引きがいいけれど、20キロ痩せたら多分死にます


んー ならばやはり体型の劇的な変化でなにかひと企画ぶてないものか……


ふと、バックミラーに映る自分の姿が目に入りました。赤い作務衣に身を包んだおかっぱ頭。そして子供のような顔。仲良しのお客様にも指摘されたことがありますが、どう見ても「座敷わらし」です


「座敷わらし」が何に変身したら劇的か……


その時、ハッと頭に浮かぶひとりの女性がいました


そしてすぐさまその名前をグーグル検索


ウィキペディアで彼女の公称スリーサイズを確認したところ、なるほど、こいつはナイスバディ!


大谷氏に言いました


「企画決まったよ」

「え 早いですね」

「上から94、61、86を目指すよ」

「それはまたスゴイですね。でもなんでその数字なんですか?」

「ププッピドゥーですよ」

「ププッピドゥー?」


かくして、わたしの企画は固まりました

33歳座敷わらしの挑戦です


目指すスリーサイズが決まった以上、まずは現状の把握が不可欠です

できるだけ正確に知っておく必要があります


そこで冒頭の下着屋さんのお話になります


自分で計ってみたはいいけれど、イマイチ信じられなかったので、バストの方はプロにお願いしてしまおうとこういったわけでして


それでも恥ずかしくて伏し目がちなわたしをよそに、店員さんはテキパキと計測を済ませ、こう言ってくれました


90センチのEカップです、と


耳を疑いました

なにかの間違いではないでしょうか



わたしは自分のことをずっと、

「胸板の厚い貧乳」と認識しておりました

 

ごく幼い頃から、わたしはやたらと「がっしり」した骨格の子どもで。

 

母曰く、姉とわたしの赤ん坊時代を比べると、

姉は抱くと水を含んだように「ふんにゃり」した抱き心地だったそうですが、

わたしは「みっしり」していたそうです

 

 

肉、詰まってまっせ

骨、太いでっせ

 そんな抱きごこちだったそうです

 

でも、胸自体はあんまりありませんでした

単に胸板が厚いだけで、自分はオードリーの春日さんのようなものと思っていました

 

だから、その店員さんの言葉はにわかには信じがたく、思わず顔面が真っ赤になってしまい


これは中3の時に体育の成績で「4」をもらった時と非常に似ています


まさか! わたしが! 運動音痴のわたしがそんなはずは! でもちゃんと「4」だったんです


下着屋さんでの混乱は、この中3の「体育4ありえない事件」と同種のものでした


Eカップって、

すげーじゃないですか……!!! 


 動揺しながらギクシャクとお店を後にし、帰宅したのちもひとり暮らしの家でウロウロと歩き回りました


もしかして、これならば企画を立てたものの絶対にムリと決めていた94、61、86への道も夢ではないのでは……!


マリリンモンローへの道も夢ではないのでは……!!


そう、座敷わらしが何になったら面白いか?


あの時わたしが出したひとつの答えがマリリンモンローでした


誰もが知っているセックスシンボル

こんなちんちくりんな座敷わらしみたいなわたしが、実はマリリンモンローと同じスリーサイズったら、それバチボコ面白いじゃん!!


そう思ったのでした


そしたら、プロからあなたはEカップですと明言されたものだから、こいつはいけるぞ! この勝負もらったぞ! と意気込んだわけです。めっちゃ動揺しつつ


しかし……


心が晴れません

疑念が消えません

信じたいけれど、モヤモヤは増すばかり


胸を見つめました

Eカップだという胸を



……Eカップって、こんなしょぼいのかい?


グラビアアイドルのEカップとわたしのそれは全くの別物に見えました

なんでだ……

わたしは申し訳なさそうにしている胸に話しかけました



「ねえ」

「な なんでやんすか?」

「君って本当の本当にEカップ?」

「う 疑うなんてひどいでやんす!」

「ごめん、でも信じられなくて」

「オイラはちゃんとEカップでやんす!」

「じゃあなんでそう見えないの?」

「それは……」



胸は一瞬黙り込み、淋しげに微笑みました


「そういうもんなんでやんすよ、親びん」

 

その後、ネットで色々調べたところ、グラビアアイドルは締まるところが締まっているから相対的に大きく見えるだとか、土台となる骨格次第でEカップの見え方は様々だとか、いろんな説が出てきて納得しました


しかし、うーん いくら数字上はEカップでも、そう見えないんじゃなあ……


マリリンモンローへの道は遠いぜ


あ ちなみにウエストは66センチもあるのでどのみち道は遠いんすけどね

ププッピドゥー


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