最初のきっかけはおはなしパークに来る子どもたちの数が減ったことだったように思う。

なんで来なくなったのかな、アピールが足りないのかな、先生たちが協力的でなくなったのかな、おはなしがおもしろくないのかな。などなど。

それが心の中でずっともんやりと漂っていた。

自然とおはなしパークの温度が下がって、なんとなく尻すぼみな嫌な感じが漂っていると思っていた。

そんなとき、11月23日に當麻の石光寺おはなし会参加する機会があって、ベテランストーリーテラーのお話を聞くことができた。

その日の朝、一緒に散歩した花木さんにもやもやする疑問を投げかけたことが始まりだった。

その日だったか次の日だったかに花木さんよりメールが届いた。こんな本を読むと絵本の勉強になると本のリストが書かれていた。

それから、そのリストを片手に図書館にいったときに偶然お会いして、直接本を選ぶのを手伝ってもらったのだった。

幸いにも年末の長期貸出期間になり、20冊の本を1ヶ月かけて読み下すことができた。

 

その結果

12/14花木さんより

明日、本を借りると仰ってたので。
宮下さんが、これまでの経験に照らして腑に落ちることあるんじゃないかと思う本のことを少し。
ご参考になれば。
長くなったので、4つに分けて送ります。

①『読む力が未来をひらく-小学生への読書支援』脇明子著、岩波書店
(図書館1F、090)
9章・物語を読みきかせよう
小学生になると絵本ではものたりない、もっと長い物語を求めているという考えに立っているので、絵本も『王さまと九人のきょうだい』『チムとゆうかんなせんちょうさん』『パンのかけらとちいさなあくま』のような物語の面白さをもっているものがあげられています。『時計つくりのジョニー』の例は小学校での子どもの様子、子どもの見方がよくわかり、小学校での読みきかせそのものにも参考になると思います。
②『えほんのせかい こどものせかい』松岡享子著、日本エディタースクール出版部
幼児~低学年の子どもの絵本が主。子どもの成長に合わせて絵本をみる深い見方がいい。わかりやすい。

③『絵本論』瀬田貞二著、福音館書店
縦横無尽に絵のこと、物語のこと、子どものこと、イラストレーターのことが泉のような深い知識と識見で述べられている。
「子どものとも」の綴じ込みに書かれた文章をまとめたもので、本は厚いが一つ一つの章は短く読みにくくはない。P.74~76「子どもに絵本を」の章をぜひ一読ください。
P.101~106「絵本の絵の性質」の章の最後には、
「いったい子どもは、この絵本をながめて、どれだけゆたかな生命の経験を身につけるだろうか、と。」

宝物のような本です。右から左への用には向きませんが。

④『児童文学論』L.H.スミス著、岩波書店
すぐれた児童文学は子どもの心に嵐の中での錨のような安定をもたらす、という確固とした信念が芯に通っている本です。
8章「絵本」の最後の7行。
子どもは、一つのストーリーを読むと、その主人公の出会う出来事を、自分が身代わりに経験したという感じをうけるものだか、よい挿絵は、その感じに、視覚からの印象という、いっそうの強さをあたえるものなので、絵本の挿絵は、ぜひりっぱなものでなければならない。…
子どもたちが大すきになる絵本のもっている、たしかな魅力の秘密は、その絵が「生きている」ということである。挿絵は、その画家のうでによってかかれることは、たしかである。しかしまた、子どもが、その子にとって、新しく、すばらしく、未知な世界をどう見るか、どう感じるかをおぼえている画家の心によってかかれることも事実である。

これで終わりです。
前の3つに書いた本は、郡山の図書館にもあるはずです。

あとは、子どもたちが実際に読んでどうだったかに照らした信頼できるリストを手がかりに絵本を読んでみると、子どもにとっての面白さの質の違いがわかるようになり、絵本を選ぶときの、その人の基準が育っのの役に立つかもしれません。
脇明子さんの関わっておられる岡山子どもの本の会の『はじめての子どもにも必ず耳をかたむけてもらえる物語絵本』のリスト。
(これは、前にお配りしたかも)

『たのしい絵本の世界・ブックリスト』間崎ルリ子ほか編、風来社
1998年3月までに出版された絵本から、文庫などで子どもたちが長い年月楽しんできた絵本のリスト。年齢幅は広い。
図書館にはないかも。

少しはお役に立てば幸いです。
夜分に失礼しました。

『絵本論』や『児童文学論』などは、ほんとに基本の基本。
今の日本のゆたかな子どもの本の礎を作ったような本ですが、そうして生まれたすばらしい絵本を享受して育った人たちが、また自由な新しい絵本の世界を拓いてきて今があるのですね〓

絵本や物語のことを考える時、子どもにとってどうなんだろう、という拠りどころを持って、でも教条的にならないで、生きた子どもの、伸びていく新鮮な目で、古典的な絵本も新しい絵本も楽しめるといいですね〓

実用的なものでは、『よみきかせのきほん 保育園・幼稚園・学校での実践ガイド』東京子ども図書館編・発行、2018.10、750円
というのもあります。
郡山の検索では出てきませんが、発注中かも。青木さんに聞いてみてください。

『はじめての子どもにも必ず耳をかたむけてもらえる物語絵本』のリストや、『たのしい絵本の世界・ブックリスト』に挙げられた絵本を、作家や対象年齢や季節などにまとめて読んでみるということをやってみても楽しいかも。
どの絵本もまちがいなく面白いから。

楽しく実り多い努力を応援します(^^)


>おはようございます〓お聞きして良かったです。とてもたどり着けませんでした。
「伝えたい」と思うのです。でも、それには私の中にもっと沢山の先人の想いを溜めて、伝える言葉を選び養いたいと思っています。独りよがりにならないように。
ありがとうございました〓

_____
宮下 香子
1/10花木さんより
てぶくろくろすけを見せてくださった宮下さんのお顔、輝いてましたよ〓〓

人が嬉しい時や興味深いことに出会った時に、顔が輝いて白くみえる、そのことを「面白い」と書くのだそうです。
松岡さんに教えて頂いて、あぁ、なるほどと思って以来忘れませんね〓

正置さんの講演はちょうどぴったりの時期でしたね!
求めよさらば開かれん〓

私の大事なこどものともは、山中春雄という人の「ぺにろいやるのおにたいじ」「てんぐのこま」です〓 蛇足ながら(^^)