今日はたくさんの絵本の中から子供に届けたくなる一冊を見つけるために、その手がかりを体験してもらえたらと思って企画しました。

 

まず、当たり前ですが絵本というのは絵と文章からできています。

絵というのはことばと同じで絵の隅々までが言葉です。絵を通して物語が読めるような絵本が子供がわかる絵本です。

 

あちら側に年代物の絵本、こちら側に話題になった絵本や子供に人気の最近の絵本を並べてみました。

絵を通してものがたりが読める本を一冊紹介します。「かもさんおとおり」

「ぐりとぐら」最近の絵本から「      」いかがでしょうか

絵が語る力を感じてもらえたらと思います。

 

次に同じ原作から作られた絵本を紹介します。

「くりすますのまえのばん」

文章と絵の関係をみてください。言葉より先に絵が進んでいっていないか 絵より先に言葉で説明してしまっていないかという点から読み比べてみましょう。

絵の色数が多い少ないは絵本の魅力にはあまり関係ないのではないかということ。

 

(絵そのものがおはなしをしてくれるそういう性質をたっぷり備えている絵本を選んでみてください。刺激やけばけばしさやおどかしやだらしのないもの、支離滅裂なものは選ばないで、こどもたちが深く楽しみ、何度でも開きたくなるそういった絵本を選んでください)と瀬田貞二さんは書いておられます。(ユーモアは心からのわらいでしょうか。おふざけになっていないでしょうか)とマーシャ・ブラウンさんもいっておられます。

 

次に子供が楽しめるストーリーについてみてみます。

こどもがわかって、楽しめるというのは、題材が子供の日常に起こる身近なものであるということから出発して筋道を踏んで発展していくおはなしということです。主人公の気持ちを十分に自分に引きつけて感じることができるということがこどもにとっての「わかる」ということ。一貫して一つの事柄が追求され、満足のいく解決が与えられて終わるということが、こどもに一つのまとまった世界を感じさせ、読み終わった後にたっぷりとした経験を持ったという感じをあたえます。(「サンタクロースの部屋」の中で松岡享子さんが書かれている)

 

注意する点は(何の理由もなく事が起こったり、話があちこちへとんだりすることは、安心してお話についていけないし、多くの知識や経験を要求する絵本はこどもの年齢や言葉の環境によってついていけないことになる。)

 

一時的なくすぐりのような笑いと深く精神に関わる喜びは‘同列ではないことを意識しておきたい。

 

 

参考文献  瀬田貞二子どもの本評論集 絵本論    瀬田貞二    福音館書店

              絵本が育てる子どもの心                松居直  福音館書店

              絵本を語る                マーシャ  ブラウン  上條 由美子 訳    ブックグローブ社

              絵本の絵を読む          ジェーン ドゥーナン   玉川大学出版部

             サンタクロースの部屋                    松岡享子                こぐま社

             心に緑の種をまく                         渡辺茂男          新潮社