上野国一宮:貫前神社
「一宮」(いちのみや)とはその地域で最も社格の高い神社のこと。
上野国(群馬県)の一宮は、富岡市にある「一之宮貫前神社」(ぬきさきじんじゃ)です。
高速にのってドライブがてら散策に行ってきました。
表参道の大鳥居。なかなかの迫力。
鳥居からの景色。
「一宮」の次に社格が高い神社を「二宮」、次に「三宮」・・と続きます。
各国だいたい三宮ぐらいまでありますが、上野国には何故か「十二宮」まであります。
二宮・・・赤城神社、三宮・・・伊香保神社 以下十二宮まで。
大鳥居を進み「総門」へ。
この先が貫前神社の面白いところで、
通常神社の境内や社殿は、参道や門から石段を上がったところにありますが、
石段を下がったところに社殿がある、全国的にも珍しい「下り宮」と呼ばれる形態。
貫前神社の通称は「下り参りの宮」です。
凍ってた・・・
写真は「楼門」。その先に「拝殿」・「本殿」とあるのですが・・・平成の大改修中・・
白いシートに覆われていました。いずれも国の重要文化財です。
本殿の裏には樹齢1200年といわれる大杉「藤太杉」があり
「平将門」討伐の戦勝祈願として藤原秀郷が奉納したと伝えられています。
交通安全の守護「無事かえる」として信仰されています。
金色の蛙がいっぱい!我が家も一体購入。
役目を終えた「無事かえる」をこちらに納めるそうです。
全国一宮巡りとか、やってみたいな~。
大手町のビルの谷間、将門塚
東京大手町といえば、先日ご紹介した江戸城(皇居)ですが、
実は私が一番心惹かれるのは・・・平将門の首塚である「将門塚」(しょうもんづか)です。
観光スポットというよりも、心霊スポット?、都市伝説スポット?
平将門(たいらのまさかど)は平安時代中期の関東の豪族。
平清盛と同じく桓武天皇の子孫筋ですが、
平将門の乱が935年、平清盛は1118年生まれなので約200年の開きがあります。
平将門は
下総国・常陸国(千葉・茨城)に広がった親族間の抗争に勝利し、
やがて関東諸国を巻き込む争いへ発展・制圧、
京都の朝廷に対抗し独自に天皇に即位し「新皇」を自称、
朝廷への叛乱とみなされ即位後わずか2カ月で滅ぼされました。
将門の首は京都でさらされますが、3日目に夜空に舞い上がり、
故郷に向かって飛んでゆき数か所に落ちたと伝承されます。
その中で最も有名なのが、大手町1丁目にあるこちらの「将門塚」です。
この将門塚は古くから「不敬な行為に及べば祟りがある」と伝えられました。
関東大震災後、この地に大蔵省仮庁舎を建てようとした際、
工事関係者・省職員・大蔵大臣の相次ぐ不審死が起こり
「平将門の祟り」が噂され、仮庁舎を取り壊しました。
数年後の将門没後1000年の年、大蔵省に雷が落ち炎上した際は
大臣の指示で「壱千年祭」が行われました。
また第2次世界大戦後、GHQが区画整理の為の工事をした際も
不審な事故が相次いだため、計画を中止しました。
そして今、東京の中心大手町のビルの谷間に将門塚はひっそりと残されています。
将門の首が京都から帰ってきたことから、「必ず帰る(カエル)」、
蛙の置物が沢山奉納されています。
毎日お線香やお花が絶えないそうです。
浄財の預金先として隣接する三菱東京UFJ銀行に「平将門」名義の口座があるそうです!
私もお金入れてきたんですが(小銭ですみません・・)
今頃「平将門」口座に預金されているのかな!
こういう伝説・伝承は本当に興味深い。
関東の人間だからなのか?将門塚には何故か心を掴まれる。
ちなみに将門が「新皇」を称した場所は、上野国府(群馬県前橋市総社町)
と言われています。家からすぐの距離なんですが写真がない・・。
よく通る場所なのでまたゆっくり行ってきます。
皇居東御苑を散策:江戸城4
皇居東御苑散策の続きです。
ここが「大奥跡」だそうです。
将軍家の子女や正室・奥女中などの居所。
3代将軍家光の乳母、春日局によって整備されたのは有名です。
映画やドラマなどでも頻繁に登場します。
本丸休憩所のなかに「天守図」がありました。
2重目の窓から火が入り燃えてしまったそうです・・・
「汐見坂」本丸と二の丸をつなぐ坂道。
当時はここから海が見えたそうです。結構急です。
この先には「二の丸庭園」がありますが、またまた工事中。
「平川門」江戸城の裏門。
大奥に最も近いので大奥女中たちの通用門であり
御三卿(清水・一橋・田安)の登城口でもあったようです。
「天神濠」
平川門近くに広がります。
二の丸の天神濠付近に「都道府県の木」というコーナーがあり
前を通りかかったら、、ありました。
群馬県の木「くろまつ」。通り沿いのいい場所に植えてありました!
今回江戸城のブログを書いていて、ふと思いだしました。
東京で働いていた時の会社で、社内電子メールのアドレス帳を見ていたら
やたら長い名前の方がいたんです。しかも見たこともない名前ですごく目立つ。
よくよく見ると名字が「徳川」さん。(男性)
そう、徳川家の子孫の方でした。
徳川家は宗家や御三家、御三卿など子孫の方も多くいるので
普通にサラリーマンしてる方もいるのは当たり前なんですが・・・。
皇居東御苑は何回か行かないと、細かいところまでじっくり見学できません。
広いし、見どころが多すぎます。なので今回は有名どころをメインにぐるっと1周のみ。
緑豊かな場所なので新緑の時期にまた行きたいですね。
休憩所でお土産に買った「江戸時代 大名紋章城郭図」
見てるだけで楽しい!
皇居外苑散策:江戸城1 はこちら。
皇居東御苑散策:江戸城2 はこちら。
皇居東御苑散策:江戸城3 はこちら。