日歯連盟広報 太田謙司会長就任挨拶を読んで ー選挙に関する言及がない不思議ー | クマゲロのブログ(熊谷宏)

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田舎の歯科医師が個人の立場で徒然に呟いています。

日歯連盟広報 第167号 太田謙司会長就任挨拶を読んで

会長就任挨拶を拝読しました。

個人的に存じ上げないので、どのようなお考えの方なのか全くわからない中、会長就任挨拶は、自らが日歯連盟会長として考える日歯連盟のあり方及びその実現のための道普請につて述べられているはずだからです。

挨拶の中で、
「今すぐ取り組むべき直近の課題と中長期的に解決しなければならない課題について述べ」「今後の日歯連が進む方向性を示したい」と、論を進められました。

その中で、直近の課題として、①診療報酬改定への対応 ②物価高対策 の2つを挙げられました。

次に、中長期的な課題として、①歯科医師国家試験の現状を踏まえて優秀な歯科医師の育成 ②日歯連盟組織率の向上 の2つを挙げられました。

この課題の列挙を見て、皆様なにをお考えになられましたか?

私は、
「一番大切な事が抜けていませんか?」
と感じました。

確認しますが、この会長就任挨拶は、一般社団法人日本歯科医師会会長の就任挨拶ではありません。日本歯科医師連盟の会長就任挨拶です。

日本歯科医師連盟の直近の課題はなんでしょうか?

診療報酬改定も大切です。物価高対策もいいでしょう。

しかしながら、連盟としていちばん大切なことが間近に控えています。
おわかりになりませんか?

それは、来る第27回参議院選挙にむけた、職域代表候補の選任と、その候補者を当選させるための諸活動です。

7月5日の日歯連盟第1回理事会を受けて、7月14日に日歯連盟は都道府県歯科医師会事務局宛に、「参議院比例代表選挙候補者選考委員会委員選出について(お願い)」を出しています。

そして、9月7日の第149回臨時評議員会で、次期参議院比例代表選挙候補者擁立を決議し、9月21日には第1回選考委員会が開催される予定になっています。

まさに、直近の課題です。

衆議院選挙も少なくとも来年には実施されるのです。

日歯ではなく日歯連盟なんですから、会長就任に際しての挨拶をするなら、全会員にむけて、来る参議院選挙にむけて、透明性の有る選考をへて会員が一つになれる候補を擁立し、その当選に向けて、日歯連盟会長を先頭に、当該候補者とともに全国を行脚することが、最も大切なことでは無いのですか?

少なくとも、日歯連盟会長就任挨拶の中に、一言も参議院選挙(それ以外の選挙も含め)に関する言及がないことにただ驚いています。

先の参議院選挙で、山田宏先生は
 175,835票 18名中10位 で当選されました。

次の職域代表も同じだけの票が取れるとまさか思ってませんよね。

私の分析では、17万票の内、半数以上は保守票です。
歯科医師以外を組織代表に選んだことに因る会員の投票回避が原因です。

https://ameblo.jp/kumagero/entry-12752916793.html

だから、参考にすべきは、
2019年の比嘉なつみ先生が獲得した11万4千票です。そして、比嘉先生は次点であったのです。

はっきり申し上げて、歯科医師国家試験の現状を踏まえて優秀な歯科医師の育成 なんて日歯に任せておけばいいので、眼の前の参議院選挙にむけて、連盟会員一丸となれるような、情報開示、デンタルミーティングでの執行部と地域連盟会員との交流が、喫緊の課題ではないでしょうか。