第1回 参議院比例代表選挙候補者選考委員会議事録 を読んで
骨子:
①今回求められている、「選考プロセスの段階における会員の関与」とはただ闇雲に選考委員会や候補者の発言の公開(必要なことではあるが)すればいい、というものではなく、会員の意見が選考委員に正しく反映されることが重要である。
②執行部レベルでのさまざまな取組だけでなく、選考委員が自発的に地元会員の意見を聞く、というステップを踏む必要がある。
本文:
執行部の意識改革により6年前とは全くことなる充実した議論が交わされた第1回選考委員会ですが、議事録を読んで感じたことが2つあります。
まず一つは、選考過程における候補者間の競争を表に出すことを本能的に避けようとする旧態依然の発想を持っている委員がまだいることです。
過去の日歯連盟組織代表選考においては、
「選考委員会の密室で決めた一人を」「評議員会で満場一致で採択し」「挙党態勢で選挙に臨む」ことが美徳とされており、「複数の候補者を答申し、評議員会で投票したりすると、組織が割れて、一体となった選挙にならない」という強い思想が執行部を中心にありました。
これが間違っていることは私が従前から指摘してきました。
https://ameblo.jp/kumagero/entry-12631243373.html
しかし、委員の中には未だに「分裂」という言葉を持ち出すなど、旧態依然の発想から抜け出せていない方(委員の中でも最年長クラスのベテラン)もいらっしゃるように感じました。
もう一点目は、
「選考委員会の独立性」と「選考プロセスの段階での会員関与」という一見相反する概念を如何にきちんと頭の中で整理をつけるか、が極めて重要になると改めて感じました。
たしかにこれは簡単なことではありませんが、ここをクリアしないといけません。
具体例で考えます。
今回の新たな取組の中で、日歯連盟執行部内および選考委員会で否決または継続審議とされたものは、以下のようなもの(一部抜粋)があります。
①6月評議員からの質疑応答を実施する(執行部否決)
②選考委員会の録画を日歯連盟HPで公開する(執行部否決)
③選考委員会での面接における質問を会員から募集する(執行部否決)
④選考委員会による候補者面接を録画し、特設コーナーで公開する。(選考委員会否決)
⑤応援動画を特設コーナーで公開する。(選考委員会否決)
⑥選考委員会で応援演説を実施する。(選考委員会否決)
⑦候補者による討論会を実施し、特設コーナーで動画を公開する。(選考委員会継続審議)
これらについてのコメントをしながら課題について整理します。
①6月評議員からの質疑応答を実施する(執行部否決)
ここはまさに選考委員会の独立性に関わるところです。今の危機的現状において私は、全面的に否定とまではいいませんが、後述するように、本来、会員多くがもつ思いや考え方を「選考委員会が代表して」、委員会において候補者に質問するのがあるべき姿だと思います。
②選考委員会の録画を日歯連盟HPで公開する(執行部否決)
執行部否決の理由が、「自由な発言がやりづらくなる」とありますが、それはおかしいですね。会議録があるわけですから、発言はすでに公開されています。動画を取られたら発言しにくくなる、なんて覚悟の無いことでどうするのでしょうか。私は、「質疑の内容は、会議録を読めばすむことで、長時間の会議の録画・HP発信はコストに見合わない」という理由で否決で良いともいます。
③選考委員会での面接における質問を会員から募集する(執行部否決)
これは絶対に必要ですね。会員の思いを受けて選考委員会が面接する、という観点では、その手法としてもっとも直感的に考えられることです。
取りまとめ作業なんて大変じゃありませんよ。そんなに集まらないでしょうし、コピペが簡単なようにメールかHP上での意見集約すればいいだけのことです。
執行部は否決の理由とした「採用しなかった質問者の不満への対応」?意味不明です。
④選考委員会による候補者面接を録画し、特設コーナーで公開する。(選考委員会否決)
面接では、候補者全員へ事前に委員会で決め、事前に通告する「共通質問」(候補者に共通したもの)と「個別質問」(候補者ごとに異なる質問)、そして当日各委員が自由に行う「個人質問」を行います。
委員会では、個別質問と個人質問を混同しているようですが、録画について、
事前に通告する質問は録画してもいいが、各委員が自由に行う個人質問は、「言いたいこと、聞きたいことがあんまり聞けないんじゃないか」ことを理由に否定的な議論がなされていました。
これも②における議論とおかしなことで、録画公開するならすべて公開すればいいし、会議録もあるわけですから、しないなら全部しない、という議論がなされるべきです。
私はすべて録画公開すべきと考えます。
ちなみに脱線しますが、この面接における質問については、6年前の選考ではそれはそれは醜いことが行われましたので、是非お読み下さい。
https://ameblo.jp/kumagero/entry-12630461039.html
⑤応援動画を特設コーナーで公開する。(選考委員会否決)
⑥選考委員会で応援演説を実施する。(選考委員会否決)
候補者を応援する人間の演説を行い、公開する、ということについては、僕はあまり積極的に支持しません。
誰が応援しているから、ということで選ぶものではないし、そこには政治的な意図が入ってくる懸念もあります。
⑦候補者による討論会を実施し、特設コーナーで動画を公開する。(選考委員会継続審議)
これついては、否定する理由がわかりません。執行部おける「候補者の拘束時間が長くなる」という反対理由も理解不能です。
以上も踏まえ、第1回委員会の議事録を読んでみると、「選考委員会の独立性」と「選考プロセスの段階での会員関与」の整理について、以下のような状況があると思います。
1:「選考プロセスの段階での会員関与」を、議論の公開 ということに短絡的に結びつけているような気がします。
単に議論を公開すればいいというものでなく(もちろん公開にも意義はあり、やるべきですが。)、会員の関与とは、選考委員会の委員会での発言が、本当の意味で「会員の意見」を代弁するものであること、すなわち間接民主主義がきちんと機能すること、であることに気がつくべきです。
したがって、執行部だけでなく、選考委員が自発的に地元会員の意見を聞く、というステップを踏む必要があります。
2:選考委員会の独立性
上述したように、独立とは、選考委員が個人の見解で質問したり判断するものではありません。しいていうなら、執行部の意向や委員個人の見解から、委員会が独立すべき、ということではないでしょうか。
また、選考委員会で行われる面接や質問といったものを評議員会でも行う、というようなことは、独立性の観点から慎重にあるべきだと思います。
次回以降の委員会においては、選考委員が地元会員の意見を集約して委員会で反映するための仕組みについてもっと議論して、実りあるものになることを期待しています。
てか、とにかくだれか手を挙げてね!笑。