平成26年3月14日(金) 第1350回 経営者モーニングセミナー
時間:AM6:00~7:00
会場:ホテルガーデンパレス 2階 錦
(熊谷市佐谷田3248 TEL048-525-7777 )
テーマ:「野球で学んだ倫理」
講話:吉澤建設工業(株)専務取締役
寄居・秩父倫理法人会 専任幹事
今は柔道や相撲をやっていたような体型ですけど、
中学校の頃、野球をやっていました。
中学の時に甲子園を目指したいと思い、熊谷商業に入学しました。
その当時の指導者が斉藤秀夫さんでした。
斉藤監督は野球経験のない監督でした。
野球の技術的なことは教えてもらっていませんが、いろいろなことを教わりました。
熊商は照明の設備があまりない学校でした。
斉藤監督は普段あまりノックをしないのですが、
ある時、夕方暗くなるころ、
外野手も内野に集めて守備練習のノックを始めました。
ホームベースの上しか明るくならないので、だんだんと暗くなり、
ボールが見えなくなっていき、選手はエラーをするようになります。
エラーが出始めると、監督から集合がかかりました。
「何で捕れないんだ、捕りやすい球打ってんのに、」
暗くてボールが見えないからなのですが、
部員もなかなか言い出せません。
恐る恐る、ある部員が、「暗くてボールが見づらいです・・」と言うと、
監督は「お前たちは心の目がないのか?」
「心の目を開けば暗くてもボールくらい見える!」
再び監督のノックが始まります。
すると今度はボールが良く見えるのです。
後でわかったのですが、2回目のノックは白いきれいなボールを選んで、
最初のノックよりも優しい、捕りやすいボールを監督は意図して打っていたようでした。
今度は皆がエラーもせずに捕れるようになります。
そうすると、また集合がかかります。
「お前たちも、やりゃあできるじゃないか!」
「心の目を開けば、ボールは捕れるんだよ!」
1年か2年に一度こんな出来事がありました。
斉藤監督は道具をとても大事にしました。
ある試合中、ヘルメットを投げ捨てた選手を
「道具を大事にしない人間は野球なんて上手にならない」
と激しく叱りつけた事もありました。
また、野球部時代は、200m、300m先でも先輩を見かけたら
どんな場所でも挨拶をしていました。
「野球部員は礼儀正しくなければいけない」
先手の挨拶も教え込まれました。
齋藤監督は卒業後の進路のことも熱心に考えてくれました。
ベンチ入りもできなかったけど3年間一生懸命野球をやった部員を
優先的に進路の相談をしてくれていました。
そんな斉藤監督のことを部員は親父と呼んでいました。
今思えば、そのときから倫理を学んでいたのかなぁと思いました。
人はなかなか変わらないと思います。
倫理法人会はいろいろな人の話を聞いて、
目覚めさせてくれる、(自己の様々な経験を)思い出させてくれるのだと思います。
今日、私と同じ時期に倫理法人会に入った、岡野勤幹事が行田から
神奈川県の伊勢原市へ転勤になりました。
そして来週もMSはお休みですので、本日が最後のMSです。
思い起こせば3年前ですが、後ろの隅の席のほうで話を聞いていたのを思い出します。
今日の17か条などよく意味がわかりませんでした。
しかし、こうして毎週顔を合わせて友情を深めてまいりました。
こういう出会いがそれぞれの人生の中で
とても貴重な人間関係の形成に繋がるのだと思います。
単なる研修みたいなものではなく、こうしてルールに沿って、
1週間ごとに会うということが重要なことなのかなぁと改めて思いました。
今日は3月14日ですが、3年前の3.11は東日本大震災でした。
私たちは決して忘れてはいけないことであります。
日本の力というのが、とても衰えています。
一番顕著なのは経常収支でありまして、貿易赤字がとても増えております。
今までの豊かな日本がこのまま経常収支での赤字が続くと、日本が貧しくなる。
こういう時代の流れの中に入っている可能性があります。
会員スピーチ:岡野 勤 幹事 (朝日生命保険相互会社 行田営業所)
現在,朝日生命、行田営業所の所長をやっております岡野です。
4月からは神奈川県伊勢原営業所に転勤することになりました。
純粋な経営者ではない、単にお店を任されている私が
経営者の学びの場に入会していいものか
という思いがありましたが、当時の栗原会長のお誘いを受け入会いたしました。
龍前会長とは3年ほど前、ほぼ同じ時期に倫理法人会に入会しました。
一番後ろから、2番目あたりの席でいつも
会の様子を見ながら勉強が始まったのを思い出します。
我々の業界は4年に一回、転勤があります。
幹は変わらずに、外側の葉っぱは芽吹いたり、落葉したり、
また、花や実をつけたりする。
変わり続けることが、存続する、成長していくことだ、
と幹部研修か何かの時に教わりました。
我々の業界というのは、なかなか変わる事が難しいと思います。
また、従業員と所長の関係が停滞したり、不正があったり、うまくいかなかったりと、
社内の硬直化を無くす為に、4年に一度移動があります。
会社の成長のためにも店長を変えてさらに成長していくことを
求められているのだと思います。
まだまだ勉強していかなければならないこともたくさんありましたが、
熊谷の皆さんには大変お世話になりました。
ここで学んだことを、次の伊勢原で生かしていきたいと思います。
本日の参加者 : 18社18名
文責:押田 大助(株式会社 中央園芸)