鈴木さんのお金の話③ビットコインだよ〜✨

 

鈴木さんのお金の話①ビットコイン

鈴木さんのお金の話②ビットコイン 

 

ビットコインについて その3 

 

つっしーからの NetflixでBitCoin検索してみたら参考になるよ という助言で 色々検索してたら「BANKING ON BITCOIN」のレビューがあった。 つらつら読んでて(動画はまだ見てない)、『ナカモトサトシ』がビットコインを作ろうと思った動機が書いてあった。 彼は筋金入りのアナーキストではなかった(笑 

 

2007年のサブプライムローンの破綻に始まり2008年まで続くリーマンショックを含む世界的金融危機の経験から金融機関への不信感を持ち政府や銀行を介さない通貨の発行は出来ないものか。と考えたのがBitCoinの始まりらしい。

 

 

 それで思い出した! そもそも僕が『お金』に興味を持ったのは『エンデの遺言』で。2000年ごろかな、 1989年暮れに日経平均株価は史上最高値3万8957円44銭をつけたけど、一気にバブルは崩壊しみるみる落ちて行って2008年には6994円台に。まさに失われた20年の真っただ中で。 

 

 

『お金』ってなんだろう?と。 その頃は会社員で、バブルの時も崩壊後も日々変わらず仕事をしているのに、ボーナスが出なかったり同期が退職させられたり。あれほど求人していたのに。 

 

 

 

そんな折『エンデの遺言』を見て地域通貨を知った。

 

世界恐慌の真っただ中、オーストリアのヴェルクルという小さな田舎町も世界恐慌のあおりを食って人口4500人のこの町で三分の一近くの1500人が失業者かその予備軍。

 

経済が回らない。 仕事がないから、お金がない。 お金がないから、物が買えない。 物が買えないから、物が売れない。 物が売れないから、仕事がない。 

 

当時町長だったミヒャエル・ウンターグッゲンベルガーはシルビオ・ゲゼルの経済理論に詳しく32000オーストリアシリングを借入れ「労働証明書」という地域通貨を発行する。

それは町のインフラ整備、役場の職員の給料から始まりこの地域の経済の流れを活性化した。 

 

なぜ法定通貨のオーストリアシリングでなく「労働証明書」だったのか。 

 

その町でも裕福な人達はお金を持っていた。

持っていたが使わなかった。それは当たり前で不景気で将来不安な時に何かに投資したり装飾品を買ったりはしないし、一部の裕福な人が日用品を買うくらいの金額はたかが知れている。

 

それ以外の多くの人は貯蓄もなく買いたくても

お金も仕事もなかったのだ。 

そこに公共事業でオーストリアシリングを投下してもトリクルダウンは起きない。裕福な者の資産を増やすだけだとウンターグッゲンベルガーは考えた(安倍さんとは大違い)。

 

 

そこでシルビオ・ゲゼル理論の減価する紙幣という形で

「労働証明書」を発行した。 

「労働証明書」は通貨と同様に利用できるが、違いは一定期間ごとに価値が下がってゆく(詳細は省略するが)、

 

それを手にした人や企業は、

まずそれを消費に回そうと考える。

 

そこからトリクルダウンが起こり、

裕福でない人達の間の売買も活性化し、

世界恐慌当時では異例の経済成長をとげた町がヴェルクルだった。 

 

 

もちろん、失われた10年の中で『エンデの遺言』を見て地域通貨に興味をもったのは僕だけではない。日本の各地で地域活性化のため色々な団体から地域通貨が発行されたが現状は尻すぼみだと言わざるを得ない。 

 

なぜ? つづく