今日は昨日の続き、どうしてそんなに濾過器が必要なのか

という事をお話したいと思います。

 

20年以上前に私はボトルでベタを飼育していました。

2年以上生存していたので長生きだったとは思います。

今思えば、アクアリウムのアの字も知らないのに

よくそんなに長生きしてくれた、あれはミラクルだった、としか思えません。

 

2匹のベタを飼育していたのですが、2匹とも800ccくらいの水量で

水換えは思いついた時にしかしませんでした。

そして彼らは、「どうして何も食べずに生きられるのだろう?」と思うほど

餌を食べる所を見た事がなかったのです。

お魚をよく知らず、ただ綺麗だからという理由で飼育していたので

そういうものなのかと思って過ごしました。

今思えば、動けるほどのスペースもなく

動かないからお腹が空かなくて、活性が落ちた可哀想な状態だったのです。

 

ボトルでも飼育できる。

コレクションケースでも飼育できる。

それは間違ってはいませんが、その場合の飼育というのは

餌を極限まで与えずにおけば、生かしておく事は可能である

という意味に過ぎない気がします。

そうでない場合は毎日~隔日くらいでの水換えが必要になるのですから。

 

それでは、ボトルではなくもう少し大きな容器ならば

週1回くらいの水換えメンテナンスで済むのでは? と思うかもしれません。

それで済むかどうかという結論は、過去の私が熟知しています。

 

 

 

私はずっと屋外でメダカを濾過無しベアタンク飼育をしていました。

メダカは繁殖期で沢山餌を食べる時期に週2回50%以上の水換えをすれば

春や秋は週1回のメンテで元気に殖えていたので

ベタに関しても、その程度で良いのだろうと思っていました。

けれどもそれは大間違いだったのです。

 

水量が10L近くあるにも関わらず

3日も水換えをしないとベタの不定愁訴が起こりました。

アンモニアが検出されない日が1度も無かったのです。

 

それでもまだ、濾過バクテリアの硝化サイクルを構築するまでに

パイロットフィッシュっていう犠牲を出さなきゃいけないなんて

魚を飼育するのにどうして犠牲魚を出さなきゃいけないのかわからない、

だったら私はそんなものに頼らない

毎日水換えをすれば犠牲が出ないのだからそれで良いのだ、と思っていたのです。

 

こうして濾過器をつけるまでの間、水量が10L近くあるにも関わらず

毎日のように50%の水換えでアンモニア値を抑えるようになりました。

 

 

 

そんな私が産まれて初めて

硝化バクテリアってこういうものなんだ!と感動したのが

悪戯心で、水草をストックしていたソイル敷きの水槽を水質検査した時の事です。

硝化サイクルの最終工程である硝酸塩を検出していたのです。

 

ソイルというのは自動的に濾過サイクルを構築してくれるようです。

そのストック水槽にさえ濾過器をつけていなかったのですから

ソイルの働きである事は明らかです。

 

ただし、そこに直に生体を入れるのであっても

ソイルを敷いたから何もしなくても良い、というわけにはいかないです。

そこに居たのは水草だけだから命を落とすことがなかったけれど

生体であればアンモニアや亜硝酸塩で命を落とす事が多いですし

最終工程で出る硝酸塩は、やはり人間の手で排出してあげなくてはいけません。

 

 

濾過器無し、底床に土、という形態のビオトープ風…というのが

サイレントサイクリングに非常に近い濾過サイクル構築法なのかもしれません。

でも、多くのビオ風…が、決してこうではないと私は思っています。

たぶん生体数の多さによってアンモニアや亜硝酸が検出されますので

一度、液体の水質検査薬を使用してチェックしてみると良いと思います。

 

そうすれば何もしなくても良いのか?というとそれは大間違いで

立ち上がりまでの2~4週間は水質テスターの結果と睨めっこしながら

ほぼ毎日の水換えが必要です。

 

 

犠牲が出ない生物濾過構築

この記事の直後に、全ての水槽に濾過器を導入しました。

ここで硝酸塩が出るまでに完成した水を種水として使用し

すべての水槽の濾過サイクルを完成する事もできました。

 

サイレントサイクリングって言うんだってね。

 

ベタの不定愁訴とアンモニア

 

犠牲が出ない生物濾過構築 中間報告

 

2水槽は時間の問題。残り1つは変化無し。

 

サイレントサイクリングの種水で立ち上げ。結果報告

 

まだ5月なのに水温27℃だった。夏こわい。

一番立ち上がりが遅かったイチゴちゃん水槽にも変化が。

 

 

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