こぎつねコンとこだぬきポン | くまちゃんのわらって日記。

くまちゃんのわらって日記。

人間大好き おしゃべり大好きくまちゃんが日常の見聞きしたことを綴ります。

 

  松野正子 文

  二俣英五郎 画

  童心社

 

  ツバキの花の咲くころ

  

  こぎつねコンは

  歌を歌っていました

 

  つんつんつばき

  つないで つくろ

  なぁにをつくろ

  つぅばきかんむり くびかざり

  つんつん つばき つないで

  できた

  だあれにあげよ

  あのこにあげよ

  

 

   あのこってだあれ

 

   ともだちのことよ

 

 

  友達ってなに?

 

  友達の意味が

  よくわからない

 

 1977年発売以来

 ロングセラーの大型絵本。

 


ともだちがいないこぎつねのコンと

こだぬきのポンは、ある日、がけの向こうに、

だれかさんの姿を見つけます。


家に帰って早速「ともだちって、あの子のこと?」

と聞いてみると、二人の親たちは身ぶるいして

「たぬきなんかわるがしこくて」

「きつねなんかずるがしこくて」

 決して遊んではいけないときつくいうのです。


それからというもの、コンの家でも

ポンの家でも化け方の特訓がはじまりました。
いざというとき「たぬきから」

「きつねから」身を守れるように。
コンとポンは練習に夢中になりました。

 

二人ともしばらく「川むこうのだれかさん」

のことは忘れていたのです。

ある日、大嵐が来ました。
こわい長い夜があけた朝、

嵐のあとを見て歩いていたポンは、

がけに杉の木が一本、橋のように

かかっているのを見つけました。

 

同じようにそれを見つけたのがコン。
ポンとコンはついに顔を合わせました。

 

すっかり仲良しになってしまいます。
しかし遊びで互いが互いに

(つまりコンがポンに、ポンがコンに)

化けたところで大急ぎで

家に帰ることになりました。

 

二人とも、自分の家とはちがう家へです。

 

さてコンとポンはどうなるのでしょう。

 

 

 それぞれの家で

 おこった出来事から

 二組の家族が

 とても 仲良くなりました。

 

  本当の友だちになったんですね。

 

   絵本にしては

   めちゃくちゃ 文章が

   長いのですが

   ドキドキの展開で

   読めますね。

 

   われらがやっててよかった

   国語教材にも出てきます。

 

    いいな

    ともだち

   

    本当に実感します。

 

   今日も絵本力に感謝です。