柴田愛子 文
長野ヒデ子 絵
ポプラ社
ふうこは ひっこししたばかりの保育園で
ひとりぼっちでした。
その気持ちを 「 まいごみたい 」 と表現します。
ほかの子が話しかけてきてくれても
なんだか すぐに打ち解けられずに
断ってしまいます。
同じ場所にいるのに みんなとは なんか
気持ちをあわせていけないんです。。
さびしい ちょっと 苦しい。
絵本が好きだから いいのだけれど
一人で遊ぶのも好きだけど。
夏休みになって 前のお友達たちが
遊びにきてくれて 一緒にお風呂に入って
お泊りしてくれたのは うれしい時間になりました。
夏休みが終わりました。
「 絵本やおもちゃがいるからいいじゃない。」
お母さんが そういいました。
そうだけど。
でも、 わたしは おともだちがほしいの。
新学期。
はるこちゃんが 一人でいました。
チャンス。
遊ぼうって ふうこちゃん 勇気を出して
声をかけてみました。
それから 毎日 遊ぶようになり
みんなとも。
はないちもんめ
♪ ふうこちゃんが ほしい ♪
うれしい うれしい ふうこちゃんです。
4月1日 毎年 エイプリルフールです。
気の利いた 嘘を毎年 言えない私です。
今日も絵本力に感謝です。