尾崎美紀 作
ささきみお 絵
ひさかたチャイルド
ぽかぽか陽気の日。
大口を開けて昼寝中のおじいちゃんの、のどの奥に、
ちらっと誰かがいるんです。びっくりのしんたろうくん。
ちっちゃなおじいさんみたいな、おぼうさんみたいな…。
いったい、誰なんですか？
おばあちゃんに「のどぼとけさんだよ」
「いちにんまえの おとこなら、みんな すまわせているよ」と教えてもらいます。
のどの奥にほとけさんがいるなんてかっこいい
ある日、のどぼとけさんに「ぼくも、のどぼとけさんが ほしいんだけど。
おともだちを しょうかいしてくれないかなぁ」とたのみます。
「はんにんまえじゃあ、むりむり」と断られてしまいます。
そこで「しゅぎょう」と称して、一緒にお出かけすることになりますが…？
のどぼとけさんと町を歩いたりラーメンを食べたりするしんたろうくん。
そして お墓参りにいきます。
一方、病気をしたあと寝てばかりいたおじいちゃんが、
なぜか元気になってきて…？
おじいちゃんと孫のしんたろうくん、のどぼとけさんとしんたろうくんの
なかよしな姿が、ほほえましく楽しくなる絵本です。
お墓参りにも行きたくなる絵本なんです。
おばあちゃんが のどぼとけをもつには しんたろうは半人前だから、
徳を積まないといけないという言葉があります。
そして 修業にでるしんたろうくん。
考えてみれば 生きていることが 日々 修業ですよね。
まだまだ 足りませんが 今日も 絵本力に感謝しながら
がんばっていきます。
昨日 お熱で保育園を休んだRくんと二人で少しの間
お留守番をしていました。
考えてみると Ｒくんとたった二人で過ごす時間って めちゃくちゃ
久しぶりでした。 なんか 彼の成長ぶりが嬉しいバーバでした。
徳を積んで りっぱなのどぼとけの一人前の男になってねと
バーバは思うわけです。