宮部みゆき 作
佐竹美保 絵
KADOKAWA
ヨーレの街を守っていたクマーですが。
透明なクマーの時は、街の人々は、守ってもらっていることも
知らないで感謝もされることもなく 悪い怪獣と戦っていたのに、
大切な角が折れてからは、透明なクマーでなくなってしまいます。
クマーは、自分の姿が悪い怪獣と同じ姿であることを知り、
街の人々からは追われて湖の底に姿を隠してしまいます。
悪い怪獣ではなく、むしろ人々を守ってきたのに
認めてもらえない悲しさは、どんなものでしょうか。
想像してみるだけで 胸がいたいです。
透明感のある素敵な絵です。
春夏秋冬の美しさにを見事に描いています。
ハッピィエンドでないのですが
いつまでも こころに残る作品です。