森絵都 作
竹内道雅 絵
金の星社
りゅうたのおとうさんは カツオブシが大好きです。
あつあつのお好み焼きに
たっぷりのせて よーーーーく
みていると あら カツオブシが踊りだします。
踊るカツオブシに耳をすませると
「 たのしいな 」 「 うれしいな 」 「 けずられたかいがあった 」
カツオが海で釣りあげられたそのあと
さしみやたたきになれなくても
いぶされてけずられて かつおぶしになれたのです。
おまけに そのカツオブシを喜んで受けいれて
歌って踊ってくれる家族に出会えたのです。
愉快なストーリーですが、楽しいだけじゃありません。
この絵本で人には 役割分担が
あるんだよと再び教えてもらいました。
大げさに言えば 使命のようなものです。
昨日 一日 頭がパンパンになりながら
帰宅後 本棚からこの絵本を取り出して
カツオブシになると決意しました。
立派なカツオブシになりますとも。
そう 宣言します。