Going Home ⑵ PowerOn2 | 赤城❤︎.*

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アカギ

Power On Ⅱ

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Going Home

 

 

 朝、彼らは別のレストランに止まりました。女の子は、うちらに混ざらないかとビンゴを誘いました。若者たちがおしゃべりしているとき、彼は落ち着かない様子でブラックコーヒーを飲みながら煙草をふかしていました。バスに戻った時、女の子はまたビンゴといっしょに座りました。しばらくして、ゆっくりと辛そうに彼は自分のことを話しました。彼は過去4年間ニューヨークでお勤めをすまし、今はおうちへ帰っているところなのです。

「結婚してるの?」

「たぶんね。」

「わかんないの?」と彼女は言いました。

 

nervously 神経質に painfully 苦しげに

jail 刑務所 married 既婚の

 

 

 「刑務所に入っているとき妻にお手紙を書いたんだ。『マーサ、ぼくと結婚していられないっていうなら受け入れるよ。』とね。長い間離れ離れになってしまう、もしきみが我慢できないなら、もし子供たちがたずね続けるのなら、もしきみをとても傷つけてしまうのなら、そう、ぼくのことなんか忘れていいんだ、と書いたんだ。新しい男を作って、きみは素晴らしい女性なんだから、ぼくのことなんか忘れろよ。ぼくにお手紙を書いたり訪問したりしないよう彼女に言ったんだよ。そして彼女はしなかった。4年間ね。」

「それからなんにもなかったの?」

「何にもね。」と彼は答えました。「先週、彼女にお手紙を書いたんだ。もしきみに新しい男がいないのなら、もしきみがぼくを迎え入れてくれるのなら知らせてください、と彼女に言ったんだよ。当時ぼくたちはブランズウィックに住んでいて、きみらが街に入るあたりにすごく大きな樫の木があるんだ。ぼくは、もしきみがぼくをまた迎え入れてくれるんならその木に黄色いハンカチを結んだおいてね、って彼女に言ったんだよ。ぼくは降りておうちに行くから。もし彼女がそうしたくないんならぼくは忘れる、ハンカチがないのならぼくはそのまま乗り続けるんだ。」

「ワ~オ、ワ~~オ!」と女の子は言いました。

 

Martha マーサ guy 男

Brunswick ブランズウィック oak 樫(かし)

tie 結ぶ handkerchief ハンカチ

 

Going Home ⑶

 

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