空手
空手は礼で始まり礼で終わります。空手は護身用であって、戦のためのものではありません。
なぜ空手は沖縄でそんなにも人気になったのでしょうか。いくつかの理由があります。まず、琉球のお侍さんは武器を持っていなかったので、格闘技を会得する必要がありました。彼らは二度にわたりすべての武器を取り上げられたのです。一度目は１５世紀の末でした。琉球の王様は、地元の領主らから武器を取り上げ、すべて城に置きました。二度目は薩摩藩が琉球を侵略した１６０９年でした。城にあるすべての武器が取り上げられました。
もうひとつの理由は空手の精神にあります。空手は護身のためのものです。沖縄の人々は平和を求めています。争いたくないのです。ですので、空手の精神は沖縄で正しく理解されていました。
空手がより人気になったので、たくさんの異なるスタイルが生まれました。そのうちのひとつがスポーツ空手です。スポーツ空手には厳しいルールがあり、試合では選手に勝ち負けがあります。極真空手も空手から発展したものです。
空手は海外でも人気になりました。現在、世界中で５千万人が空手を行っています。そのなかには、空手本来の精神を学ぶために沖縄を訪れる人々もいます。