グラスホッパー | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!

先日読んだ「ゴールデンスランバー」が思っていた以上に面白かったので引き続いて伊坂幸太郎♪コレも映画化版は一度観た事あったのですがそれ程印象には残ってなく、再見してこちらの原作を読んでみました。映画版はそれなりに面白かったのですがクライマックスでの主人公が気絶したままってのが映画的にはイマイチでこの原作を読んで随分と脚色されていたのだと知りました。あと、菜々緒の演じた比与子のキャラがただのキレキャラになっていたのは勿体なく感じました。

 

そうはいっても映画版では魅力的な殺し屋たちにワクワク出来たんですが原作ではさらに描き込んである感じで特に蝉は結構、独白が設けてあって映画版とはまた印象が変わりました。山田涼介の演じた蝉も悪くはなかったですけど原作の方が段違いで魅力的、鯨の方も浅野忠信はイメージ通りなんですがホームレスの元カウンセラー田中とのやり取りが亡き父親に置き換えられていたのは勿体なさ過ぎでした。原作だと田中って「劇団」側に人間なのかも?と疑念を抱きつつ読み進めたので余計に残念でしたね。

 

そして一番のお気に入りキャラの「押し屋」♪コレは映画版では吉岡秀隆じゃ役不足なんじゃないの?と思っていたんですが原作を読んでみれば自分はイメージ通りでその殺し屋にはとても見えない風貌が絶妙だったんだと納得出来ました♪お話の収め方も映画版に比べたら殺し屋たちの戦いをその理由も含めてしっかりと納得できるもので蝉VS鯨、鯨←押し屋と映画版より楽しめました♪

映画版で幸次郎が指輪を返すくだりはメッチャ良かったしタイムカプセル的スープも良かったですが原作の昆虫シールのエピソード、ダブった奴や住所もホームの反対側での再会も捨てがたかったしお話の外で鈴木の目的が達せられる部分も予想外で面白い♪スズメバチには驚かされました♪自分的には「ゴールデンスランバー」に引き続いて当たりなお話あと「そして誰よりも自分を上手く欺ける者が誰よりも楽しく暮らせるわけですよ」って一文が印象に残りました♪

 

「グラスホッパー」 オススメ度 ★★★