「回路」だけではなく本作もかなりの高評価とTLで見掛けて観たかった一本♪この当時、黒澤監督と役所広司主演で何作品かあってどれがどれだか判らなかくなっててほったらかしていた感が強いんですが先日観た「回路」や本作で他の作品も俄然興味が湧いてきました♪
犯人も殺害方法も異なるが被害者の首から胸にかけて必ずX字型に切り裂かれた事件が立て続けに起きていた。刑事の高部(役所広司)は全ての事件は繋がっており何者かが催眠や洗脳を施した事件ではないか?と推理をたてるが友人であり心理学者の佐久間(うじきつよし)は「動機」と云う観点からその意見に否定的だった。そんな中で全ての事件に接点のあった男・間宮(萩原聖人)の存在が明るみに出て・・・
事件のディーティルをじわじわと描いていく序盤に掴まれました♪萩原聖人の演じる間宮のイライラする素振り♪高部の仕事以外の苦労を表す空で回ってる洗濯機♪裸のまま点検校内で発見される蛍雪次郎もツボでしたし「嘘もなく記憶もしっかりしているが精神障害ではない」犯人達にワクワクです♪「その時は殺すのが当然と思った」って♪それ程ゴアなシーンはありませんでしたがドレミファ娘のくだりがなかなかいい感じでしたね♪
ラストまで見るとどうにもこれまでより俄然スッキリさっぱりした感の漂う高部に彼はそれを望んでいたんだと納得してましたがネットで考察をいくつか読んでその感触が外れていなかった事に嬉しさもありました。人は誰でも他者に対して、例え家族や肉親であろうとも何かしらのいくばくかの憎しみを抱いているのかもしれない。普通はそういったモノに理性とか常識とか愛とかで覆い隠しているだけなのかもしれないな?なんて考えちゃいました。
夫婦でのバスのシーンの現実離れした感じが印象的、ラストのウェイトレスの動きは細かすぎて見逃しちゃいましたがしっかりリプレイして「おぉ~!♪」ってなりました♪
「CURE」 オススメ度 ★★★