コレは公開時にアイドルで忍者映画かよ！？って馬鹿にした覚えがあります。ごめんなさいm(_ _)m面白かったです♪！
戦国初心者の自分には天正伊賀の乱の序盤を描いた物語も興味津々だったし、怪物くんのイメージしかない主演の大野智が飄々と演じる無門が魅力的で想像以上に楽しめました！
信長の次男・信雄は義父の北畠を家臣と共に討ち取り伊勢の国を手中に収めた。父・信長に隣国の伊賀の国への侵攻は固く禁じられていた信雄だったが手柄を焦った彼は伊賀忍者の十二家評定衆らに接触を図った。伊賀の国では織田の軍勢には勝ち目は無いと信長の軍門に下り決定がされ小田の資金を使って伊賀の国内に城を立てる事となった。しかしそれは十二人評定衆の巧妙な策略で・・・
主人公の無門が常にすっとぼけた感じなので軽くコメディっぽさ在るんですが信雄パートでの國村準演じる北畠やその元家臣を演じたマキタスポーツ、伊勢谷友介らの殺陣やその状況がシリアスでいい塩梅にバランスとってる感じがしました。國村準の太刀筋が鴨居にぶつかるけれど、、、って描写がメッチャカッコ良かったです！
上忍と下忍が明確に描かれていた部分も楽しめましたね、「梟の城」でも描かれていた通り、同じ伊賀忍者でも雇い主が変われば反目、殺し合う事も辞さないみたいな雰囲気がしっかりと描かれていたと思いますし、劇中何度も登場する「誰が銭を？」ってセリフがその格差をしっかりと際立たせてたと思います。最初に信雄らが攻め入るくだりで半数以上の下忍が逃げ出すってくだりも笑っちゃいましたが説得力ありました。
石原さとみの役どころが全く想像できなかったんですが無門との関係性が面白過ぎ！武家の娘のお国の目を通して下忍たちの悲惨な状況を描く演出も良かったです。そうは云ってもアイドル主演の作品なので最後はハッピーエンドじゃないの？って思っていたのであの顛末は意外でした！アクションにもこだわったようで無門らの闘いが新鮮な感じ、見せ場の「川」の決闘シーンも迫力ありました。常時重厚な展開ではなくてホントに戦国初心者には見やすい作品、ポップな部分は賛否あると思いますが自分は気に入りました！原作もいつか読んでみたいです！♪(#^.^#)
「忍びの国」 オススメ度 ★★★
