腑抜けども、悲しみの愛を見せろ | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!

随分昔に観ていましたが内容を殆ど忘れていたので再見です。吉田大八監督の長編初監督作品なんだそうです。この監督の作品は「クヒオ大佐」「桐島、部活辞めるってよ」「紙の月」などがありますが自分は「パーマネンド野ばら」が気に入ってます。

当時、26歳のサトエリの抜群のプロポーションが拝める、サトエリありきの作品と思ったら大間違いwww実は一粒で2度、3度と美味しい内容の作品でした(^◇^)

猫を助けようとした両親を目の前で交通事故で亡くした清深(佐津川愛美)憔悴しきった彼女を同居する兄夫婦は気遣うがそこへ葬儀に出席する為に姉・澄伽(佐藤江梨子)が4年ぶり帰郷する。女優を目指して上京した澄伽は容姿は端麗だが自信過剰で自己中心的なイタイ性格、何よりも妹・清深を激しく憎んでいてその訳は・・・

一粒目がイジワルな女王様キャラのサトエリだとすれば二粒目は永瀬正敏の演じる兄の嫁・待子を演じた永作博美。だいぶズレている待子のキャラを永作博美が嬉々として演じています。彼女が夫に対する思いを遂げての翌朝の描写なんかかなりいい感じ、澄伽が命名する「呪い人形」もクスクス笑いを誘います。

そして三粒目が妹・清深を演じた佐津川愛美。彼女の耐える演技、怯える感じが半端なく伝わって来てきますし、終盤の逆転劇での豹変ぶりも最高でした。この女優さん、主役を演じてるのは殆ど観たことないんですが脇役でもかなりの存在感を発揮するバイプレイヤー!彼女が出演しているとついつい注目してしまいます(*^-^*)

原作は舞台の様で物語の展開が飽きさせず面白いです!

澄伽と兄の約束とは?

何故、清深はまた漫画を描くのか?とかしっかりと回答を描きながらの「自分の面白さを全然判ってない!!!」に伴う展開が最高でしたし、それに対する答えの「ちゃんと最後まで見てなさい!これからが面白いんやから!」になんだかんだ言いながらもやっぱり姉妹兄弟っていいもんなのかなと感じさせてくれました(^◇^)

 

「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 オススメ度 ★★★

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