わが母の記 | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!

井上靖の自伝的小説の映画化、2012年公開作なんですが全く記憶にない作品だったのでチェックしてみました。主演は役所広司に樹木希林、宮崎あおい。監督は最近では「駆け込み女と駆け出し男」が面白かった原田眞人。

作家として大成していた伊上洪作(役所広司)は妻と娘三人と共に不自由なく暮らしていた。彼の唯一の気掛かりは故郷に妹夫婦と暮らす痴呆の進んだ母親・八重(樹木希林)の存在。実は洪作は幼い頃に母親に捨てられたと感じたわだかまりを今でも抱いていて・・・

冒頭、幼子を連れた母親と少年が雨の降る中に対峙する訳が判らないシーン。ちょっと観るのを辞めちゃおうかとメゲましたが、見進めるうちに意味が判ってくるこの作品の象徴的で重要な場面なんですね。この場面の意味が判って来て最後にもらい泣きさせられるって感じで自分もまんまと役所広司につられて泣いてしまいました(T_T)

樹木希林も相変わらずそのなりきり度が凄いなと思わせましたが、初めて出てくるときに中学生の三女・琴子を演じていた宮崎あおいも違和感が無くて凄いなと思いました。物語の進行と共に琴子は高校生になり大学生になりと成長するんですがちょっとずつ女性らしく変化しているように見えたので感心しちゃいました。それから真野恵里菜が訛りの酷いお手伝いさん役ってのも意外で面白かった。まさか手鼻までやるとは思ってみませんでしたがwww

物語の舞台の1960年代の雰囲気も上手く出ていたなと感じ。それから洪作の家族、特に三姉妹や洪作の妹たちが結構ほのぼのさせてくれます。終盤の八重が海を目指してってくだりも映画として飽きさせないしいい感じでしたね~(*^-^*)

幼い洪作が書き綴った作文を八重が独白するシーンももらい泣き、訃報を知らせる電話の場面もいい感じで涙を誘いました。

母親の子への愛情は深い!と改めて感じさせてくれる映画でした。

 

「わが母の記」 オススメ度 ★★★

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