月光の囁き | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!

タイトルも聞いたことないし出演者も監督も知らなかったけど番組表の見出しで面白そうだったのでチェック。てっきりエロ系のオリジナルビデオ作品だと思ったら1999年にしっかり劇場公開された作品でした。監督の塩田明彦は手塚治虫の「どろろ」を映画化した際に監督を務めた人。

高校生の拓也と沙月は同じ剣道部員。お互いに惹かれ合っているのだがなかなか一線を越えられない。拓也は友人の健吾から沙月へラブレターを渡すよう頼まれるがそれがきっかけで沙月の気持ちが自分に向いていることを知り二人は交際を始める。普通の高校生の様な付き合いが続くが拓也は沙月に虐げられたいと云う願望を持っていて・・・

ただのエロ青春映画かと思っていたら意外と面白く観れました。

Mっ気に目覚める主人公・拓也のヘンタイぽさは大人しいもんですが逆にそれがリアルでよかったのかもしれません。沙月が飼い犬・三四郎を散歩させているのに同行して拓也がぼそっと「俺も三四郎になりたい」って云うセリフには笑ってしまいましたが。拓也の性癖を知った沙月の行動も面白いし何とか嫉妬させようとしているうちに自分のSっ気を自覚する部分もいい感じです。

結末もアブノーマルながら拓也は沙月への一途な気持ちを貫き通したところに「純愛」を感じてしまいました。それを沙月が理解し受け入れたのもいい感じでエンディング曲が作品の内容とは裏腹にスピッツの「運命の人」でとても爽やかな気持ちで観終わりました。色んな愛の形があっていいんだな~って改めて思わせてくれた作品でした。

 

「月光の囁き」 オススメ度 ★★★

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