ドローン・オブ・ウォー | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!

公開時に気になってた作品。監督のアンドリュー・ニコルの作品はニコラス・ケイジが武器商人を演じた「ロード・オブ・ウォー」が面白かった記憶があります。

タイトルの通り「攻撃型無人機」=ドローンを駆使し対テロ戦争を行うアメリカ空軍のパイロットを主人公に据えて描いてます。

トーマス・イーガン空軍少佐(イーサン・ホーク)は1万キロ以上離れたアフガンの上空を飛ぶリーパー無人攻撃機を操縦しモニターに映るタリバン兵達をボタン一つで毎回攻撃し吹き飛ばしていた。任務を終えラスベガス近郊の基地を出れば自宅までは僅かな距離、空調の効いたコンテナ内で戦争し、美しい妻と可愛い子供達の待つ自宅に帰る毎日。そんな安全な戦争を闘い何の不満のないはずのトーマスだったがアフガンの戦場に舞い戻り実戦任務に就くことを上官に希望しており・・・

無人攻撃機についてはある程度理解していたつもりですがこの作品でその現実を目の当たりにすると「現在の戦争」は凄いことになってるなと実感できます。写真付きの暗殺リスト、顔が判別できるほどの高性能のカメラ、タイムラグのくだりもなるほどなと思いました。そして女性や子供に関わる軍の交戦規定やそれを覆すCIA独自の交戦規定、劇中でも語られていましたが今は片側だけが所持するこの技術を争う双方が持った時の「戦争」を想像すると恐ろしいものがあるしそう云う意味でもかなり見ごたえのある作品でした。

ちょっと残念だったのは主人公トミーが安全な戦場を捨てて何故、現地での危険な任務を希望したのかがハッキリ伝わってこなかった事。

「卑怯な戦争」に嫌気がさしたのか?実機のパイロットとして戦いたかったのか?劇中では後半の特殊な交戦規定に則ったCIAの作戦に関わることでトミーは苦悩するんですがそれ以前はどう云う心境だったのかが知りたかったです。

ただどのような形の戦争であれ人の心にジワジワとボディーブローのようにダメージを与える事は強く伝わってきました。

ラストでトミーがとった行動は「どうせなら」って事だろうと思いますが映画的にはうまい演出ですね。

イーサン・ホークの抑えた演技も良かったです(#^.^#)

 

「ドローン・オブ・ウォー」 オススメ度 ★★★

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