ガマの油 | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!


役所広司の監督、原案&主演作品。
2009年の作品なんですが興行的には失敗、評判も芳しくなかったようです。
でも、自分的には役者、役所広司の頭の中を除き見れたようでなかなか面白かったです(#^.^#)

トレーダーで瞬時に数億単位のお金を失ったり、儲けたりする主人公、拓郎の息子のタクヤ(瑛太)は友人のサブロー(澤屋敷純一)が少年院を出院するのを迎えに行く途中に事故にあって結果、亡くなってしまいます。タクヤの彼女、光(二階堂ふみ)からの電話をとって思わずタクヤのフリをしてしまった拓郎は彼女にタクヤが亡くなった事を告げられないまま、サブローの意思に従い遺骨を恐山に散骨しに行くと云うロードムービー仕立てになってます。
拓郎の回想シーンで登場するガマの油売りの夫婦が強烈な印象を残しました。
きっと役所広司の原体験なんでしょうね(#^.^#)
タイトルにもなってるくらいですからこの二人をどうしても描きたかったんだろうなと感じられます。
特に小林聡美の演じた奥さんは、いつもの彼女からは見受けられない色っぽさを感じます。
監督の脳裏にもこの奥さんの印象が強く刻まれているのかな?と感じました。


この作品、二階堂ふみの映画デビュー作でもあります(#^.^#)
当時15歳くらい?あまりにも幼い容姿なんですが相変わらず眩しい演技です!!!
一見、オーバー過ぎるハイテンションな光を初めての映画出演に関わらず、しっかりと演じているなと感じれました。
おばあちゃん役の八千草薫もすごく良かったですが、この二人の会話を観ているだけで気持ちがホンワカできます(#^.^#)
拓郎との電話でのやり取りも「カエルは?うさぎも?タクヤは?光は?」の合言葉が妙に心地いいリズムで良かった(#^.^#)
それからサブロー役の澤屋敷純一。元K-1の格闘選手で引退後の初の俳優業だったそうなのですが、初めてにしては違和感のない演技で好感を持てました。
大きな体を活かして役所広司をおぶるシーンはなかなか(#^.^#)
タクヤの死に責任を感じるサブローとそれを否定しサブローをもう一人の息子だと諭す拓郎のシーンは涙腺崩壊でした(T_T)
観終わった後他の方のブログで知ったのですが、この作品のコピーが「僕がいなくなった、、、、親父が大人になった」だそうで、この作品を上手く表したキャッチコピーだなと納得できました。

ラストの仏壇の奇抜な演出も含めて全体的に詰め込み過ぎな印象もありましたが、この独特な演出が私的には気に入りました(#^.^#)


「ガマの油」 オススメ度 ★★★


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