お盆が終わると、お寺では施餓鬼(せがき)、そして町の祠の地蔵盆。


せがきは、餓鬼道に落ちた人や無縁さんにも施す行事。

過去に生きた全ての人を思い、今を生きる全ての人を認め、自他に感謝する。


皆が心に留めておけば、世界平和につながるかも、と思ったり。



チュー子どものときに(今も)いろんなお盆の行事が夏にあるのが不思議だったわ〜←くま

ニコ子どものときに地蔵盆に宿題出来てへんかったら焦ったわ〜←オット



さて、


フォローしているインスタから、繭から糸作りをする体験のお知らせが来て、八王子へ行ってまいりましたニコニコ

https://www.instagram.com/p/C9rpGABS_2L/?igsh=MW90ZXg4Zjg2aXU2aA==


神奈川県では数年前に養蚕の組合が解散してしまったそうで、近くの多摩シルクを個人的に応援していますニコニコ


(一昨年伺ったイベント↑)


その前に、八王子をよくご存知の方に駅近で安くて美味しいランチを教えて〜と、



教えていただいた駅の北口にある仁作さんというお店でお昼をいただき、



蔵みたいな建物でした。


本日の日替わりお魚定食、990円なんですよにっこり



立ち上がる

南口のショッピングセンター?の3階にある桑都日本遺産センター八王子博物館(通称 はちはく)に向かいます。


ニヤリこじんまりした場所でした。入場・体験、無料。



まずは整理券が配られていたので並び、体験の順番が来るまで展示を見ます。



八王子かるたにもあるように、昭和中期まで八王子は桑畑が辺り一面に広がっていた町だったそうです。


 平安時代末に西行がこの地を訪れ「浅川を渡れば富士の雪白く 桑の都に青嵐吹く」と短歌を詠んだとことが、「桑都」の名の由縁であるとされています。


江戸時代から昭和30年代まで八王子で養蚕は農家の大きな収入源だったそうです。

生糸の生産地域と


織物の生産地域があったそうです。

左は加比丹銘仙、市松模様の地紋が特徴。右は多摩結城、独特のシボが特徴の紋御召で、八王子の主力織物だったとか。


手前より八王子銘仙、八端(男性の丹前用生地)、八王子紋ウール。





多摩美大の近くの鑓水という場所で生糸は集められて、鑓水商人が横浜港まで運んだそうです。



他に八王子といえば高尾山

どうして高尾山といえば天狗なのはてなマーク



それは御本尊の飯綱大権現のお姿が天狗に似ていらしているから、みたいなコーナーや


それから八王子城、滝山城の説明や、甲州街道の宿場町としての八王子の解説や、車人形と呼ばれる人形浄瑠璃を動かせる体験コーナーもありました(車人形は人を呼んで動かしてねとのことでしたが、館内の人は糸作りのイベントで忙しくて、呼べなかった汗うさぎ)。


糸作りの方は座繰りの実演や



久米島式の糸とり

左手で糸をまとめて右手で糸巻きを回す糸繰り体験などがありました。

にっこり染織作家の吉田美保子さんにバッタリお会いしましたよ。

神奈川県内でもこんなイベントをそのうちやるとかおっしゃっていました。


そうこうしているうちに整理券の順番がやってきて、


まずは角真綿づくり




繭を水の中につけ、親指と人差し指で両手にかけて横にぶに〜と伸ばします。




上の枠の角にかけて下に引っ張ります。ぶに〜。枠の下の角に引っ掛けて一枚終了。


繰り返し、3枚重ねます。

ぶに〜と伸ばすのがクセになりそうです爆笑


下から外して畳んで絞って持ち帰ります。



ずりだしの糸づくりもしました。




水に浸した繭の先に穴を開けて蚕さんを出して


人差し指と中指にかけて


親指で押さえて引っ張り


右手の手のひらで転がして撚りをかけます


木の枝に巻いて持ち帰ります。



ずり出しの糸づくりは、以前丹後の登喜蔵さんに教えていただいたこともありました(6月になくなられました。ご冥福をお祈りいたします)



今回繭の提供は現在八王子で唯一の養蚕家である長田養蚕さんからでした。

(ずり出しの指導をされていました)


私も一昨年の多摩シルクの催しでキビソを買わせていただいていますよ照れ←まだ使っていませんが。


大変丁寧にご指導いただき、楽しませていただきました。ありがとうございましたキラキラ