前回ガーデンネックレス横浜に着て行った帯は、丹後与謝野町の登喜蔵さんの工房のものです。



布目の通りお太鼓にすればよいので、結びやすい帯です。

登喜蔵さんの緯糸はちょっと独特で、ずり出し糸という直接繭から糸を引く作り方をされています。

ずり出し糸の体験を初めてしたのは5年くらい前でしょうか。


1: 蚕を切って出した国産種の繭を(なので蚕は生きています)

2: 灰で煮て精錬します。(画像なし)



3: 繭の形のまま与謝野町の草花で草木染めします。
(椿、山桜、藤、ヤシャブシなど)
4: 水に浸して繭を引っ張ると
5: 糸になります(引っ張り方で糸は細くも太くもなります)
↑以前いただいた材料からの画像です。

それまで糸作りというのは、特別な機械や道具がないと出来ないものだと思っていたので、ずり出し体験の糸作りは目からウロコが落ちました。何日も興奮して、その後「黄色い帯を作ってください」とお願いしました。

初お誂えの帯でした(清水の舞台からジャンプです)。
そして自分が手仕事に目覚めるきっかけを作っていただいた体験でした。

以上記録まで。