最近仕立てていただいた話、その2でございます。

春の暴風雨の日に悉皆屋さんにもって行きましたこちらの、



…の着尺を4つに切られた端切れ。

5.?メートル、3.?メートル、1.?メートル✕2で手芸用として売られていました。




こちらですね。



↓蛭子屋さんに行って来たときの様子


盛岡で蛭子屋さんに伺い、帯の生地など見せていただいたけれど、即決出来ず、風呂敷を買った去年の春。その後、

フリマで蛭子屋さん(盛岡)の南部古代型染めの木綿の生地を端切れで、1点あたり数千円、数点バラバラの状態で売られていたのを見つけてしまいました。なんとか何かの形にしたいナゾの使命にかられまして凝視

帯にしても数千円だなあと買い物しましたら、持ち主さんが、残りの生地もそのバラバラの相方だから、もし良かったら買って〜、と。


ニヤリ 残りの生地も数千円だし勢いで買っちゃった。

その時は帯2本にして誰かと分けてもいいかな〜と思ったもので。

で、 足し算したら、バラバラでも合計1反分揃ってしまったので、家で洗って、悉皆屋さんに何ができるか相談に行ったのです。



にやり 男もの?いや、何を作ろうと裁断したのかよくわかりませんね〜。

ん、でも…肩山と裾部分を継いだら着物に出来そうですよ。

照れ 帯を作る練習で自分で縫おうかと思っていましたが…

にやり 目の詰まった縫いにくい生地ですよ

照れ じゃあ、お願いしちゃう、ついでに着物にしちゃう


↑    ↑   ↑

ここまで前回


さて、先日、悉皆屋さんから電話☎がかかってきました

ぼけー 出来ました~…が、柄合わせが大変でしてたくさん継ぎました。少しプラス料金になります〜。そし思った以上に硬くて大変でした〜

驚き そうなんですかはてなマーク(ビクビクしながら取りに行く…)




ぼけー 合計六ヶ所継ぎました。着物のかたちにするのにかなり柄合わせに苦労しました。まあ、そこは少し追加料金戴けれは良いのですが、和裁士さんがこの生地は分厚くて硬すぎて針が何本も折れて、普通の倍以上の時間がかかって大変〜だった、とのことでした。なんでこんな面倒な仕事受けたの?!と、私、和裁士さんに言われちゃいましたよえーん
ショボーン💦わ〜ん、ごめんなさい 
ぼけー 昔の浴衣の生地なんかでこんなのありましたけどね。重い生地だし、夏用の浴衣でなくて寒くなってからの木綿という感じの生地ですね。とにかくすっごく大変だったんです。…だから大事に着てほしいです。
ショボーン はい、大事に着させていただきます🙇

というスミマセンな会話で引き取った着物になった端切れ。

凝視 どんな風な着物になったかはこちら。

こんな感じで継いでいただいています。



表側。普通に着物になりました。


南部氏の向鶴と、菖蒲に下がり藤みたいな紋の型染めです。大きくも小さくもない柄が誰にでも合いそうですね。




バラバラの生地を着物にして救出できた♥とか悠長なことを言っている場合ではなく、かなーり和裁士の手を煩わせてしまった着物です。
気楽な気持ちで作ってしまったけど、
なんだか似合わないから断捨離?とかは簡単に出来なくなりましたね、これは驚き

作ってくださった方の気持ちを考えたら、

木綿の着物は浴衣以外は綿麻と久留米が計2着あるだけなので秋冬用が出来て良かった〜。

寒くなったら頑張って着たいわ〜凝視
にっこり 冬のお散歩に良さげ〜♥
な精神で今後二十年は着ることを目標にしたいと思います。

キョロキョロ 帯合わせは、白の博多やシンプルなポイントの名古屋帯が合うかしら?蛭子屋さんで買った風呂敷も帯としたら似合いそう?と合わせてみました。



昇天 ちょっとくどそう?てか帯にするより風呂敷の方がたくさん使うかも。

ウインク

 余談だけど、西陣近くの小物職人さんが、京都の1グラム1円のリサイクルのお店で宮古上布ぽい着物を500円で見かけた、身丈が150ないから買わなかった、とか言ってた。