京大大学院で民俗学を専攻したインテリ学芸員とお話ししていた時のこと。
彼女と私の間で、こんな会話があったのでした。
「歴史って嘘をつくけど、民俗学は人々のリアルな暮らしや民間伝承などを元にした嘘のない学問なので、私は民俗学が好きなんですよ」
「ああ、なるほどぉ~! 歴史って、いくらでも書き換えられるけど、民俗学って実際に見たり聞いたりしたことを研究する学問だから、確かに信頼が置けますよねぇ…」
などと、日本の民俗学の創始者・柳田國男氏の著書を一冊も読んだこともない私が、なんか分かったふうな口をきいたのでありました💦
そんな私も、若かりし頃に吉川英治や司馬遼太郎などの歴史小説にハマったことがあるのですが、読めば読むほど『歴史』というものが信じられなくなったのは確かです。
それが小説だったからということもありますが、たとえそれが『史実』とされることであったとしても、小説と同じく『勝手な推測』『恣意的捏造』が多々含まれるであろうことは容易に想像できます。
今の時代を後世のために書き残そうとしても、十人十色の“歴史”が綴られることでしょう
というわけで、私としては民俗学的アプローチの一つ『言い伝え』の方が、かなり確度が高いに違いないと思うのであります。
で、ここからが本題なのですが、私は先日、あるちょっと驚く『言い伝え』を耳にする機会を得たのでした。
それは、私のパートナーが買った古民家にまつわる内容です。
実は、100年以上前にここに住んでいたのは、日露戦争で大きな功績をあげた人物らしく、戦勝後、この実家に白馬に乗って凱旋したとの噂のある人物でした。
イメージ図(ネットから拝借しました)
で、後日、この家の前オーナーとお会いした際に確認したところ、その噂は本当だったことが判明したのでした。
そこで私は、こんな会話をしたのでした。
「それにしても、この小国日本が大国ロシアと戦争して、よく勝てましたよねぇ?」
すると、前オーナー曰く…
「実は当時、満州に駐留していた私の曽祖父は張作霖と内通していて、張作霖が裏でロシア軍の弱体化に貢献してくれたらしいんですよ」
「チョーサクリン? あー! あの張作霖爆殺事件で有名な?」
私の貧弱な頭脳には、受験勉強で覚えた「張作霖爆殺事件」の単語しか残っていなかったのであった…
「ということは、◯◯さんのひいおじいさまは、満州で裏工作的なことをしていたと? スパイ工作みたいなことをしていたと…?」
「まあ、そういうことなんですけど、これはあまり人様に話してはいけないことなんですよねぇ…」
「え~~~っ!?」
聞いてもうたぁ~!
(書いてもうた~w)
つうか、カッチョエエやないか~い!
後で調べてみたら、前オーナーのひいおじいさまは、なんとwikipediaにも載っている有名な人物でした。Σ( ºωº )💦
人生、どこでどんな出会いがあるか分からないものですね。