7月に行われた参議院選挙に、れいわ新選組から出馬した大西つねき氏の著書「私が総理大臣ならこうする」を読んでみました。
内容はちと難しいけれど、目から鱗が何枚も剥がれ落ちる、近年まれに見る素晴らしい本でした。
多くの方に読んでもらいたいのはもとより、政治家や官僚たちの必読書にしてもらいたいくらいです。そして、反論があれば読んだ後にちゃんとした根拠をもって反論していただきたい。
いま、日本は拡大生産、拡大消費による経済成長を大前提とする金融資本主義が限界に達しているのは明らかです。
日本は約349兆円(平成28年末)の対外純資産を持つ世界一のお金持ち国であるにもかかわらず、なぜ多くの国民のはちっとも豊かさを感じられず、生きるために時間と労力を消耗し続けているのか?
こうした現状を変えるにはどうしたらいいのかについても、大西氏は著書の中で明確な政策とビジョンを提示しています。
それに引き換え、安倍政権は国民に豊かさと幸せをもたらすための明確なビジョンを持ち合わせているとは、個人的には到底思えません。というか、日本を壊そうとしているとしか思えません。
大西氏のような明確なビジョンを国民に提示できる人にこそ、日本の次代のリーダーになってもらいたいと願ってやみません。
しかし、新しい革新的な考え方や思想が世の中に普及するには、あるパターンがあるようです。キャズム理論というマーケティング理論です。
イノベーターとは、既存の枠組みに囚われることなく、新しい発想で新しいものを作り出したり、またはそのようなものを受け入れる層。
アーリーアダプターは流行に敏感で、初期段階にある新しい価値を評価し、それを伝える力のあるインフルエンサー層。
アーリーマジョリティは実利層と言われ、周りの動向を見ながら、その新しい価値が一過性か時代の趨勢かを判断する層。
レイトマジョリティは実績重視で、標準化されるまで手を出さない保守層。
ラガードは無関心層で、変化を強制される段階まで動かない層。
そして、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に大きく空いている溝のことをキャズム(深い溝)と言うそうです。
つまり、イノベーター(2.5%)とアーリーアダプター(13.5%)の合計16.0%を超え、アーリーマジョリティにまで達するのがとても難しいというのがキャズム理論です。
う~ん、なんか分かる気がするなぁ…
既存の考え方や価値観、社会体制などを擁護する人たちに、いくら新しい考え方などを熱弁してみたところで(ご近所さんとの飲み会などで実験中)、そうやすやすとは受け入れてくれませんもんね… (。pω-。)
ただ、逆の見方をすれば、新しい考え方、価値観がキャズム(深い溝)を乗り越えることができさえすれば、一気に社会に認知されるということでもあります。
大西氏は、そのキャズム突破の戦略として、インターネットの利用と地方議会選挙での地道な認知活動を上げています。
そして、いずれは国政選挙で大勝し、政権を取り、日本を徐々に改革し、世界の中で模範たりうる素敵な国に変えていきたいとの大志を抱いています。
れいわ新選組に関しては、アーリーアダプターを自認するkuma-p、今後とも何らかの形で貢献できればと願っておりますです、はい。
↓ 大西つねき氏の公式サイト