皆様ごきげんよう。怒り方コンサルタント、矢野です。初めましての方はようこそ。私の自己紹介はこちらです。
「なんにもしていないのに、あのお客様すごく怒って来たんですよ」
これは前職のパチンコ店時代の印象的なエピソードのひとつです。
特に気が弱そうに見えるとか、目立って接客が良くないというわけではないのに、お客様からの当たりが強いというか、怒られがちなスタッフがいました。
ということで今回は なぜか何もしていないのに怒られる人の特徴はこれ！ について書いていきます。
なぜか周囲の人から怒られやすい、という人がいます。他人は自分を見るとなぜか怒りを感じるようで、舌打ちをされたり睨まれたりするけれど、思い当たることはないし、困惑している人です。あなたの周りにいませんか？
結論からいうと、こういう人は自分を客観視できていないことが多いです。
その場所で、その位置でそう振舞うことがどんなメッセージになるか、客観的に考えられないので、どうして怒りをぶつけられるかがわからないのです。
自分を客観視できていない人は、人から怒りをぶつけられやすく、自分は何もしていないのに怒られた、と考えがちです。もし周りにそういう人がいたら、自分を客観視するトレーニングを勧めてみてください。
何もしていないのに、というか何もしていないからこそ怒りをぶつけられている、という可能性を考えてほしいのです。
もう少し詳しく語ってみましょう。
人間社会は人間同士が協力しあって生活しています。円滑に社会生活を営むには、それぞれがある程度のコストを引き受けながらお互いさまで行動をしています。たとえば
・混んでいる電車のドア付近にいたら、駅では一旦電車から降りる
・行列の順番を守る
・欲しいグッズを買い占めず譲り合う
などなど。それを社会的責任というのですが、そのコストが見えない人がいます。
自分を客観視できていない人の多くは、そこにコストがあることに気付けません。自分がしたいことをするのが最優先で、周囲の人がどうしたいか、どう思っているかに注意が向きにくいのです。
結果、社会生活上のコストを負担しません。するとコストを負担している人から「ずるい」と怒りをぶつけられやすくなるのです。
たとえば、前職のパチンコ店時代、よくスタッフやお客様から怒られるスタッフがいて、そのスタッフは運勢が悪いとか、よくないオーラが出ているせいで何もしていないのに怒られるんだ、これは自分の仕方ない運命だとか言っていました。
私は基本的に、お客様は理不尽に怒ることはないと考えていましたので、そのスタッフをよく観察してみました。すると、こういう場面が見えてきました。
・通路をふさぐ形で立って、長くインカム(店内無線)で話し込んで背後のお客様に気づかない
・カウンターに背中を向けて棚の片づけをして、カウンターに来たお客様が声を掛けない限り気づかない
・ICカード(パチンコ店用のプリペイドカード)の予備が無くなりそうなので、皆で少しずつ集めて予備を用意したのに、そのスタッフが一人で全部持っていく
平たく言うと周囲が見えていないため、他のスタッフやお客様はそのスタッフにいら立ちを感じたり、怒りをぶつけたりしていました。
話や作業に集中するのが悪いわけではありません。スムーズに業務ができるよう準備することが悪いわけではありません。
しかし、そこは誰が通る場所で、自分が立ち止まるとどうなるか、カウンターに背中を向けて視野が変わると何に気付けなくなるか、自分が予備を全て持っていったら他の人は何が出来なくなるか、状況を客観視できていないと、他の人の怒りを受けやすくなります。
その後、そのスタッフにむしろ何もしていないからこそ怒られる、自分を客観的に見ることを心がけよう、という話をしましたが、あまりピンと来ていないようでした。気長に関わる必要がありそうだ、と当時の私は思いました。
自分を客観視できていない人は、自分は正しいのだから怒られたり非難されるのは間違っている、と被害者意識を持ちやすいので、叱る際には工夫が必要です。
いかがでしたでしょうか。今回は なぜか何もしていないのに怒られる人の特徴はこれ！ について書いてみました。
なぜか周囲の人から怒られやすい、という人がいます。他人は自分を見るとなぜか怒りを感じるようで、舌打ちをされたり睨まれたりするけれど、思い当たることはないし、困惑している人です。あなたの周りにはいませんか？
結論からいうと、こういう人は自分を客観視できていないことが多いです。その場所で、その位置でそう振舞うことがどんなメッセージになるか、客観的に考えられないので、どうして怒りをぶつけられるかがわからないのです。
自分を客観視できていない人は、人から怒りをぶつけられやすく、自分は何もしていないのに怒られた、と考えがちです。もし周りにそういう人がいたら、自分を客観視するトレーニングを勧めてみてください。
何もしていないのに、というか何もしていないから怒りをぶつけられている、という可能性を考えてほしいのです。
自分を客観視できれば、他人から怒りをぶつけられてしまう理由が見えてきたり、理不尽な怒りをぶつけられた時にどんな行動をすればいいかが把握できます。
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