あまり歩かない中山道
ひどい雨で、心が折れる土曜日。先週の記録やらの駄文。馬籠宿上の展望台から、恵那山を望む。残雪はわずか。ちょっと雲がかかる。宿場街下の入り口付近。シャクナゲが見事に咲いている。馬籠宿は急坂の石畳に民家が連なる。ほとんどがインバウンド客。日本人は少数。サラサドウダンかな、鮮やかな色合い。民家の庭先にオダマキ。カキドオシだと思って撮っていたが、よく見ると葉がちがう。グーグル先生に聞いてみると、ツタバウンランというらしい。たしかにツタのようにつる性の茎が伸びて這いまわっている。GWも過ぎて、意外なほど人は少なめ。サラサドウダンが見事。一往復して戻ってくると、だいぶすっきりとしてきました。恵那山もずいぶんお久しぶりだ。またいつか。野尻宿を少し歩いて、さらに北上。名勝「寝覚めの床」ずいぶん大昔、バイクツーリング時代に立ち寄った記憶。それ以来は幾度となく通ったR19だがいつも素通りしていた。『ツレテケ』は初めて・・・だったのか?探勝路を下っていくと道端にはニリンソウ。シャガもたくさん咲いている。見えてきました。トリックアートを撮って遊んだり・・・「ここは任せて、先に行って!!」(笑)自然の造形美。浦島神社。こんな木曽の山奥と、浦島太郎伝説に結びつきがあろうとは。見下ろせる園地の芝の上にはワスレナグサ。浦島伝説とワスレナグサ・・・深い。池のほとりに、カモがいるぞ、と思って近づいたら、なんと石像。地元の彫刻家が茶目っ気で作ったらしい。てっきり、寝ている間にメデューサに遭ってしまったのかと・・・・(笑)これまた芝の上に這うように咲く青い花。これもカキドオシに花の形は似ているけれど、ちょっと違う。オオイヌノフグリのでかいやつみたいな。飛び出したしっぽがかわいい・・・その名も「サギゴケ」だそうな。ツリガネソウ? ブルーベル? 園芸種かな。臨川寺の境内に咲いていた。これまた、浦島太郎が残していったという弁天像が祀られた、弁天堂。勤務明けの『ツレテケ』のリクエストで再び「あまり歩かない」中山道へ。今日は急がない旅なので、のんびり奥三河のR257を走る。気持ちのいい陽気にバイクも多い。R257は静岡県遠州から南信州へ抜ける絶好のツーリングルート。かつてのバイク時代には何度走ったことか。2時間ほどで恵那へ抜け、中津川へ。そして馬籠宿に向かう。すいていて車が置けたら少し歩こう、なんて言いながら向かっていくと、なんだか全然車がいない。いつもなら駐車場に向かって大渋滞が起きそうなところも抜けて、馬籠峠に近い、上の入り口の駐車場にすんなり入れた。駐車場もほぼ空き。拍子抜けの人の少なさ。GWで出尽くしてしまったのか。歩き始めると、ひともさほど多くないが、想像通りインバウンド客ばかり。日本人には逆に敬遠されているのか?急坂の宿場街を一番下まで抜け、お土産などを物色して、また登る。 前回来た時には馬籠峠を越えて、妻籠宿まで歩いて行ったが、今日は宿場街だけ。車で馬籠峠を越える。妻籠宿も西側の駐車場は閉鎖されているのか?と思ったほどガラガラ。妻籠は今日はパスして、出発が遅かったのでもう昼だ。食事できるところを探そう。さすがに宿場内でインバウンド価格で食べることもない、と向かったのが南木曽駅。こちらも前回、南木曽から十二兼まで歩いた時に、駅前においしそうな定食屋さんがあるのを見つけていた。その時はタイミングが悪く寄らなかった。入口で地域猫らしい猫が「にゃあ」と呼び込み。 店の中には外国人のカップルがひと組。夜には地元の人の呑み場になるのだろう、という雰囲気。女性二人が切り盛り。メニューはいろいろあったが、GW仕様がまだ残っているのか、4種類の定食のみになるとのこと。なす味噌定食と、生姜焼き定食で。美味しくいただきました。お値段もごく普通。食事中に、外国人カップルは出発していった。会計で店の人が折鶴のプレゼント。女性がとても喜んでいた。「お・も・て・な・し」ですねえ。日本人の私たちにはくれなかったけれど・・・(笑) 中山道に戻る。このあたりは、前回歩いたのだが、野尻宿までの区間は木曽川の谷が狭い区間。たびたび水害で川沿いの街道は通れなくなったそうで、山沿いを迂回する与川道というルートがあった。前回南木曽駅からスタートし、このルートの存在を知らずに「中山道」の案内に従って歩いていったら、どんどん山の中へ。よりによって、そんな時に限って、飲み物も食料も何も持っていない。街道歩きではどこでも手に入るという油断だった・・そのため、どこまで続くのかわからない道を進むのを断念し、木曽川沿いにショートカットし、十二兼駅で終了とした。次回はぜひ、この与川道を野尻宿までつなげたいと考えている。 その終点(起点)となる野尻宿、宿場街の長さは木曽十一宿中最長、というが古い町並みは少なめ。少し歩いて、先に進む。 向かった先は先日訪れた木曽福島宿。立ち寄ったのは「かねまるパン」長野県の地元パンの牛乳パンの元祖と言われる店。こちらも、前回の訪問でそんな由緒は知らずに立ち寄り、おいしそう・・・と買ったパンが本当においしくて。しかし、いくつか買ったパンをほとんど私が翌日出かけた道志、今倉山で食べてしまい『ツレテケ』の恨み節を聞く羽目になった。 元祖の牛乳パン、そして前回、とても美味しかったコーヒー牛乳パン。 「いちご牛乳パンは?」「5月になったので、ブルーベリー牛乳パンに替わりました。」 しかもすでに売り切れ。残念。「いちご牛乳パンも、ブルーベリーも食べれない!」と『ツレテケ』が怒り心頭(笑)牛乳パンの元祖は伊那のパン屋さんらしい。当時、牛乳パンが広まり始め、ブランド化しようとしていた時に、このかねまるパンのお母さんがお孫さん(?)のイラストを描いてパッケージデザインをし、それが牛乳パンのアイコンとなっていったそうだ。この店では買い物に応じて、イラスト入りのグッズなどがもらえる。今日は下に敷かれているきんちゃく袋に買ったパンを入れてくれた。鈴木ともこ on Instagram: ".長野県で愛されている#牛乳パン 御嶽山の麓・木曽にある「かねまるパン店」。昭和27年創業で、牛乳パンを広めた元祖とも言われています。この味わい深いパッケージに見覚えのある方も多いのではないでしょうか。@kanemarupan写真は、先日お会いできた「御岳百草丸(長野県製薬)」のKさん(木曽生まれ育ち)が撮って送ってくださいました。@hyakuso_sato写真③イラストのモデルは、男の子がお店の息子「茂くん」。女の子はご近所の友…926 likes, 4 comments - suzutomo1101 on March 23, 2023: ".長野県で愛されている#牛乳パン 御嶽山の麓・木曽にある「かねまるパン店」。昭和27年創業で、牛乳パンを広めた元祖とも言われています。この味わい深いパッケージに見覚えのある方も多いのではないでしょうか。@kanemarupan写真…www.instagram.com山の本の執筆多数、鈴木ともこさんのサインが飾ってありました。 さて、帰りましょうか。 権兵衛峠を越えて、伊那谷に入ると、仙丈ケ岳の美しい姿を望むことができる。高遠から杖突峠を越えると今度は八ヶ岳。だいぶ雪も減って、春から夏の姿になっていくようだ。 閑話休題・・・駄文です。 ネット記事で気になった話題、フランスの登山靴ブランドが復活を果たした、というもの。本格登山家に支持されていたフランスのブーツブランドが2025年に再始動を果たしたワケとは | the Style | 文春オンライン アウトドアがより身近となった今、さまざまなブランドが展開されている。その中でも、フランスの歴史ある登山靴ブランド「ガリビエ」が今年再始動。伝統と最新テクノロジーを駆使した本格トレッキングブーツは、ア…bunshun.jpトラディショナルな靴が最新の素材と技術で復活って、理想的なんだが、いかんせん靴が9万円は、もったいなくて山で履けない(笑)またまた登場、山と渓谷1979年6月号の広告記事より。このころは、「ガリビエール」と、日本語らしく、最後の無声音を「ル」と表記していた。ハンワーグ、ローバー、マインドル、スカルパ、ノルディカ、ライケル(のちにライクル)など、スーパーブランドのハイエンド登山靴の広告に、胸躍らせていた時代。重登山靴で岩壁登攀をしていた時代。狭いステップに立つためにアイゼンを使用して岩登りをすることの是非が問われていた時代。靴ブランドもいくつかは消えたが、相変わらず名門として残るところも。ノルディカの靴なんか「超憧れ」だったけど、スキーブーツに専念したのか、登山靴ブランドとしては撤退。ライケルは、マムートに買収されて、OEM生産するようになったり、それぞれに紆余曲折。当時のガリビエールもかっこよかった。