東向き一日目


静岡駅に到着。これだけ並んでいるのは珍しい。

駅前の葵タワー。左の木の下に竹千代と今川義元の像。今にも雨が落ちてきそうだが。

呉服町通りに入ってすぐの小梳神社。仕事をする人の守り神だという。

境内には桜がちらほら。

呉服町通りのスクランブル交差点。渋谷とは比較にならないが、静岡でスクランブルと言ったらここ。

江川町の交差点。すぐ先に静岡鉄道の駅ビルになっている新静岡セノバ。斜め右に進みます。

こんなところにこんな標示があったとは。あらためて気づく。

下横田町までくると国道と線路を横断。

旧東海道を寸断する国道1号線。その先にJRと新幹線。

府中宿東見付の標柱。

柚木でまた国道を渡る。国道の先に富士山が空に紛れる。

護国神社の杜の前を静鉄電車が走る。新型車両はカラフルなラッピング車両。

長沼駅の横は車両基地。その横にはバンダイのファクトリー。ここはガンプラの聖地。というか震源地。

ぽつんと長沼一里塚の跡。

長い地下道をくぐりぬけると国吉田。目の前にはかつての国鉄貨物駅の操車場。

地下道の先にある緑の跨線橋は静岡鉄道。

旧東海道の道の先に富士山。日本の道はどこに行っても電柱と電線が景観の邪魔をする。

草薙でまたまた幹線道路に戻ってきた。

草薙の一里塚跡にはなぜか信楽狸。

路地の先に狐ヶ崎駅。

宗丹池の脇に旧東海道の説明書きがあった。

追分でまた線路を渡る。JRと静岡鉄道の複々線。

志三づ道との追分 追分羊かんの本店。

河童像のある稚児橋で巴川を渡る。

旧東海道から少し南へずれて、清水銀座へ。

銀座で昼食をとり、清水駅到着。どうにか雨ももった。

 

 3月も後半、桜はまだ咲かないし、低気圧が通過して荒れ模様。北ではまた雪だという。太平洋側も雨模様。遠出はあきらめ、近いところで歩けるだけ歩こう。曇りだがどうにか天気はもつか、と思っていたら天気予報は前倒し、昼頃から雨模様になってしまった。まあ、歩けるところまで。前回終了の静岡駅から清水駅まで。約14㎞ほど。朝早めに出れば、昼までには着けるだろう。

 8時過ぎ、清水駅に到着。静岡駅周辺は駐車場が高いので、途中の草薙か清水でと思ったが、草薙周辺にも適当なところがなく、清水まで。やっと12時間500円を見つけて車を置く。清水駅からJRで静岡駅に戻る。9時、静岡駅着。またまた竹千代君に御挨拶をして呉服町通りへ。前回終了点の通称スクランブル交差点。ここから江川町へ。すぐ先には静岡鉄道の新静岡駅があるデパート、静岡セノバ。ここから江川町の通りへ。毎度毎度おなじみの辺りだが、意外にも府中宿脇本陣跡の標示に詳しい説明書きまで。こんなのあったんだ。下横田町までくると国道を横断し、その先でJRと新幹線をくぐる。ふたたび柚木交差点でまた国道を横断すると、しばらく静岡鉄道の線路と国道の間を進む。すぐ北側の杜は護国神社。その後ろの山は谷津山。やがてマークイズという大きなショッピングセンターの横から再び旧道に入ると長沼。静岡鉄道の車庫があり、車両が並んでいる。その横にはバンダイの工場。ここはガンプラの聖地というか震源地。このあたりからぽつりぽつりと雨。空は明るく、大降りにはなりそうもないが鬱陶しい。長沼の一里塚を過ぎるとまたまた国道を横断。南側へ。今度はJRの線路と並走。巴川放水路を渡ると長い地下道をくぐって線路の南側へ。ここはかつての国鉄貨物駅の操車場跡地。地下道の南側には昭和37年の操車場の建設によって、旧東海道が寸断されてしまったといったことが書かれた石碑が建っていた。家族連れなど人が多くなったなと思ったら、静岡鉄道の草薙運動場駅。野球場や陸上競技場がある総合運動施設。何かイベントがあるのだろう。駅から人が続いている。ここで南幹線という広い通りを渡り、一本南側の通り。住宅街の中の道が旧東海道。多分に漏れず何もない道が続く。南幹線に戻ってくると草薙。ヤマトタケルの草薙の剣伝説に通じる地名だ。スーパーでトイレを借りて、飲み物を買って小休止。しばらく幹線道路沿い。草薙の一里塚にはなぜか巨大なタヌキ。東海道西向き、滋賀県内では至る所で見かけたあの信楽狸だ。なぜここにいるのだろう?その先、御門台で南幹線と分かれ、旧道へ。進んでいくと狐ヶ崎。上原堤があり、宗丹池という用水池がある。その先には大きなショッピングセンターが見えるが、かつてはこのあたり公園だった。昭和の初め、狐ヶ崎遊園地を静岡鉄道が開業し、静岡のご当地ソングとして有名な「ちゃっきり節」はこの遊園地のコマーシャルソングとして作られたという。その後、近代には「狐ヶ崎ヤングランド」という今でいうテーマパークとなり、文字通り休日に「ナウなヤング」(死語)が遊びに行く場所になった。ボーリング場やスケート場、プールなどなど、娯楽施設が目白押しだった。私が子供の頃には幼稚園や小学校の遠足の行先だったり、その後はデートスポットだったりしたが、次第に時代に取り残され、昭和60年代にはレトロ感が売りの「ネタ」で行く場所になってしまっていた。惜しまれ(たかどうかは不明)つつ平成五年に閉園。いまでは跡形もなく、ヤングランドの名も記憶から消えつつある。確か、昔は静岡鉄道の駅名も「狐ヶ崎ヤングランド前」だったよな。
 思い出に浸りながら、すぐ先のコンビニで小休止。ゴールまではあと3キロほどか。追分の踏切を渡る。この辺り、静岡鉄道とJRが並走しており、複々線となっている。カラフルな静鉄電車、画一なJRの近距離電車が立て続けに通る。まっすぐ進んでいくと追分。「志三づ道」清水港に至る道の分岐。道標はこれまた谷口法悦の建てたものだという。角には追分羊羹の本店。最近は営業の主力は国道一号線の大曲にある「大曲店」になり、ここは日曜休業。追分を過ぎると地名は入江。文字通りこのあたりまでかつては海だったのだろう。河童像のかわいい稚児橋で巴川を渡るともう江尻宿。商店街を進んでいくと本陣跡の標示などもあるが、宿場の面影はもう全くない。JRの線路にぶつかるまで進み、旧東海道は左折していくが、清水銀座方面へ。アーケードの商店街を進む。駅最寄りで蕎麦屋で昼食。清水駅で終了。ほぼノンストップで歩いてきたが、どうにか雨が降る前に着いた。ちょうど2時。

 今日の記録 府中宿(静岡駅)~草薙~江尻宿(清水駅)13.8㎞ 行動時間は昼食休憩を含めて 4時間42分。
2日間の累計 36.9㎞ 

 東海道踏破、これまで20日間の総合計は 413.7㎞