火の見櫓の下の、本宿村道路元標前から再スタート。すぐ上の大きな病院が、冨田勲のご実家だそうだ。へえすごい。

一里塚跡は石柱だけ。

西側入り口の案内図や道標。今日の相棒は、なかなか出番の少ない、ダホンK3 普段の登山口往復には、ホームセンターで買った10000円の折り畳みを使っている。K3は超軽いんだが悪路に弱く、お高いので山の中に一日中放置、というのはちょっと…

国道一号線と名鉄に挟まれた歩行車道を進む。

すいすいと藤川宿の入り口に到着。

あいかわらず、秋葉常夜灯

本陣跡は高台になっていて、藤川駅を見下ろす。

脇本陣跡に建つ道標 説明の案内板も多数。

こちらは関山神社の常夜灯。参道が続いている。

小学校の前に西棒鼻跡

その筋向いには十王堂。境内には芭蕉の句碑がある。

さらに進むと一里塚跡。といっても、これだけ。

名鉄の線路を渡ると、藤川の松並木。

並木らしい、並木です。

立派な看板のある入り口。国道一号線に合流。

美合の街中は淡々と抜けて、乙川を渡り、岡崎に入る。そしてやっぱり常夜灯。

こちらはなかなか立派な大平の一里塚。一里塚って道を挟んで二つの塚があったんだね。北側は跡だけ。

北側にはでっかい秋葉常夜灯。

そして、岡崎に。東名ICをすぎる。

冠木門 岡崎城下の東門にあたる。ここから始まる城下二十七曲りの説明がある。

角ごとに標柱が立っている。

案内があるところもあるが、わからずに曲がり損ねることも。

東海道の一部は籠田公園になっているので通り抜ける。

路面にこんな案内も。

丁寧な案内もあるが、わかりにくい。

八帖という交差点を不思議な形の歩道橋で渡り、板屋町へ。

味噌蔵通りを抜けると矢作川。

矢作橋を渡ったところで、今日はここまで。矢作橋駅をめざす。

 

 先週に引き続きの豪雨明けの週末。先週ほどは降らなかったが、地域によっては先週以上の被害もあったよう。土曜日は雨は上がるようだが、日曜日にはまた雨が降り始める様子。大雨の後だし、曇りだし、どうしようか・・・。あっさり山はあきらめ、歩き活動・・・のつもりだったが、前回の反省から、この先の名古屋圏市街地は、歩いて移動は面白くないからさっさと抜けたい。自転車で距離を稼いだらどうか。とあっさり路線変更。歩いてつなぐつもりだったが、まあ所詮は自己ルールだから・・・。
 朝はすっかり遅くなってしまい、前回ゴールの本宿駅に着くとすでに11時近い。折り畳み自転車を組み立て、身支度を整えていると出発は11時15分になってしまった。とりあえず、目標は岡崎あたりか。前回の終了点の道標を見ていると、通りかかった女性が「素敵な自転車ですねえ、今日はどちらまで?」と話しかけてきた。まあ、場所柄同じように東海道を通る旅人が多いのだろう。話をしていると、「そうそう、そこの病院、冨田病院っていうんだけど、世界的な作曲家の冨田勲さんのご実家なのよ。今の院長さんは弟さん・・・」と、地元話に。「え、冨田勲さん・・・そうですか、すごいですね。」冨田勲といえば、日本を代表するシンセサイザー奏者の草分け、そして作曲家だ。「え?そんなにすごいの?」と妻。NHKの番組のテーマ曲や、大河ドラマの音楽を作曲しているよ、たとえば「今日の料理」とか「新日本紀行」とか・・・子どもの頃によく見ていた新日本紀行のテーマの冒頭のホルンのソロは耳について離れない・・・LP盤のホルストの「惑星」とか、「宇宙幻想」とか、ほんとによく聴いた。思いがけないところで懐かしい名前につながったものだ。
 さて、西へ進む。あっけなく宿場街を抜けて宿場街入り口の道標。国道1号線を渡って、名鉄との間を進む。10分ほどで藤川宿の入り口。曲尺手を抜けると、お約束の秋葉灯篭。宿場街を進んでいく。歩くよりもスピードはあるが、その分、きょろきょろはしにくいし、ガイド見ながら走れないし。本陣跡は少し高台になっていて、目の前には麦畑。さすがにもう麦はないが、染料になる紫麦が育てられているそうだ。奥の山の上には一畑薬師。小学校の前には十王堂があり、境内には芭蕉の句碑が立っている。その先に一里塚跡があったが木札のみ。名鉄の踏切を渡ると藤川の松並木。やがて、藤川宿も抜けて、また国道沿い。美合宿はさっさと抜けて、乙川を渡ると岡崎宿に入っていく。大平の一里塚をすぎると、またまた国道に合流し岡崎IC。国道沿いの古い道を抜けていくと冠木門。岡崎城下二十七曲りの石碑が立っている。あまりにも曲がりが細かすぎ。角ごとに石柱やら案内板やらが立っているが、わかりにくく道を外したり戻ったり。籠田公園にはキッチンカーが出ていたりしてにぎやか。公園内を抜けて本通りへ。昼もだいぶ過ぎているので、ここで食事に。少し北へ進み伊賀八幡宮へ。その門前にあるうどん屋さん。岡崎だったら八丁味噌の煮込みうどんは欠かせない。
 満腹になって本通1丁目に戻って再開。さらに細かくなった曲がりをくねくねと進んで、板屋町から松葉総門跡を通り過ぎると味噌蔵通り。観光バスが見学ツアーに訪れているカクキューなどの味噌工場が軒を連ね、味噌蔵の間を抜けていくと、矢作川沿いにでた。矢作橋を渡ったところで、15時。今日はここまでとしよう。最寄りの矢作橋駅へ向かう。近くにあったコメダコーヒーで待ってるという妻と別れ、車をとりに戻る。名鉄に乗ると、ひと駅の東岡崎で終点。普通列車はここが区切りとなっているようで、乗り換えとなる。本宿へは急行でひと駅、次の急行に乗りかえて、と思ってホームに向かうとちょうどやってきた。急いで飛び乗ると、なんと特急だった。「次は終点豊橋です。」という車内アナウンスに落胆する。通りかかった車掌に事情を話すと、「それなら豊橋で折り返しの急行に乗ってください。」とのこと。「切符は?」と聞くと「間違えて乗られたのであれば、そのまま降りていただいて大丈夫です。」と言われた。降りるはずだった本宿駅をビューンと通り越して、約40分の回り道でやっと車に戻ってきた。

 妻の待つコメダに戻り、アイスコーヒーで汗を冷やす。「なにやってんだか。」と笑われながら、たくさん電車に乗れてよかったよ。名鉄の特急、速い速い!と負け惜しみ。しかし、反省会では、「やっぱり歩くほうがきついけど面白い。」ということで意見が一致。次からはまた歩こう。今回のドーピング疑惑・・・確信犯は、貴重な体験となった。

 今日の記録 名鉄 本宿駅~岡崎宿~矢作橋 17.2㎞ 休憩、食事含む行動時間は3時間31分。
 9日間の累積 158.7㎞