日生劇場の初日明けてすぐに見に行った「カムフロムアウェイ」
見る前は、キャストはすごく豪華だけど上演時間短いのに値段は一人前だし、911関連の実話なんて地味で社会派っぽそうだし、衣装やセットも簡素で華やかさに欠けそうだしなんて、ちょっと躊躇していたのは事実。
前言撤回、こんな素晴らしい作品に出会えて幸せでした。
見るたびに好きになり、高崎の大千秋楽を追いチケして見届けてきました。
こなれてくるって言うのはこういうことなんだなって感じました。
無理に役を作り込んでる風じゃないのに、個々のキャラの輪郭がどんどんはっきり見えるようになって、さすがミュージカル界のアベンジャーズ。
さとしさん、非常事態に町長としての責務をめいっぱい果たしてるガンダー町長だけど、実は一番大事なのはアイスホッケーだったに違いない。
コマンダーガンダーのポーズがルン♪ってしてて、かわいかった。
禅さんニックの写るんです、きっとほぼダイアンしか写ってないか、それすらピンボケだったり見切れてたりしてそう。
光男さんの強面ポリスの「え、え、え~?」見た目いかついけどいい人なんだろうな、ボブに抱っこで持ち上げられてたし。
「ヘラジカさ~」の後の間がどんどん長くなっている。
機内のみゆちゃん、連獅子みたいに髪振り回してたの、いつから?
森くみさんのブラジャーがぽろり寸前であせっ。
ボブ、朝食のいい匂いを嗅いで夜通し作ってくれた人へ思いを寄せたり、スクリーチインで真っ先に手を上げたり、めちゃ素直でいい子、周囲に可愛がられてた。
和樹さん闇落ちしない死なない拷問されないだけでも珍しいのに、こんな役は相当レア。
大楽見たときは、アップルトン町長に胸思いっきり強打されて、次は撫でまわされてた。
その和樹さんのセクシー機長がアネットを誘惑しまくったあと、猛ダッシュでボブとして駆け込んでくるのも楽しい。
和樹さんと言えばロビン、最後の最後でケビンTの首筋にチューしてた。
はっきり確認できなかったけど、リップ音もあったらしい。
イケメン心臓外科医たち、今回下手席だったので下手側のイケメンズが目に入ったのだけど、白衣ひるがえして袖に入る残像が残ってます。
上手だと、キザりながらすっぽん取り出す光男さんとか大本命の和樹さんが見れるんですけどね。
初見ではハンナのI am HereやビバリーのMe and the Skyで号泣、次はStop the WorldやPrayerで。
ラストフライトではそれに加えて、38Planes (R)やSomething's Missingが刺さりました。
Screech Inで日生ではなかった手拍子が起こって客席の一体感がすごかったし、これで終わるんだって気持ちが同化した気がします。
カーテンコールはさすがに千秋楽なので、さとし町長の御挨拶がありました。
「最後なのでみんなで一緒に掛け声かけましょう!」って言われて、Welcome to the Rock!かなと思ったら「コマンダー!」って言うし、瞬時に客席全員声揃えてこぶし振り上げて「ガンダー!」ってリアクションするし、それ見てキャストのみんなの方が動揺してた。
急なフリに客席しら~っとするかと思ったらしい。
いえいえ、大楽見に来る客舐めちゃいけませんよ。
スタンバイとバンドメンバーも加わったカーテンコールでした。
ミュージカルの既存の概念を大きく変える作品で、本当に素晴らしい作品に出会えて、出会わせてくれた推しには感謝です。
華やかなグランドミュージカルじゃないから、チケ代を考えると推しがいなければ見に行かなかったと思うし、たぶんそういう人が多いと思う。
ひと晩明けて、朝から強い風と雨が吹き付けてます。
まさにカムフロムアウェイ。
公式からアップされた集合写真、ポスター撮りと違ってちゃんと衣装着用、ボブも合成じゃない。
本当に素晴らしい作品でした。