加藤和樹の怪人もの2連発。
まずは「怪人と探偵」(2019)
相手役は中川晃教、大好きなあっきーさんとの共演良かったね。
和樹さんの役は明智探偵、見た目はクールでいい男です。
負傷して入院する場面でまゆみにいいようにされてるけど、彼女の気持ちは分からないでもない。
ストーリーは慶子をめぐっての二十面相との三角関係なのだけど、二十面相って自己愛強そうで、そこまで彼女を愛してるように見えないんだよな。
明智も慶子の過去に負い目があって愛してはいけないと思ってるけど、それはそれ、別に愛してもいいでしょ。
というわけで、あまり入り込めなかった。
話は置いておいて、最後の明智の高笑いがすごかった。
私はあれは二十面相の変装かなって思ってる。
あっきーさんがどうやったら和樹さんに化けられるんだっていう現実の問題は置いておくとして。
慶子もちょっとおかしいと感じてはいるけど、完璧に明智を演じててくれるんだったらそれでいいことにした。
じゃあ明智はどうなったのかって考えたのだけど、あのまま焼けて終わりはさみしいので、今度は明智が二十面相やるのかもしれない。
「ファントム」(2019)
城田優プレゼンツ、大好きな優君と作り上げる舞台、良かったね。
宝塚でさんざん見てるファントムだけど、このエリックはかなり情緒未発達な子供だった。
地下深くで十分な日光も栄養も運動習慣もないだろうに、どうやったらあんなに成長するのか不思議なのだけど(城田優190センチ、加藤和樹181センチ)、人と関わらずに生きてきたのがよく分かる。
唯一接点を持つのはキャリエールだけ、たぶん本で知識を得たりはしてるんだろうけど、他の人と話したことなんてないだろうし。
それが母の面影&初恋ってなったら、そりゃあテンパるのも当然ってもんですね。
木村達成くんのシャンドン伯爵がジェントルマンで素敵でした。
私がクリスティーヌだったら、エリックに同情はするけど絶対にシャンドン伯爵を選ぶ。
最後クリスティーヌも恋人というより母の愛情だったし、ファントムって親子愛の物語ですよね。
キャリエールは自己保身の強いひどい父親だけど、何だかんだで父子のナンバーは涙を誘うし。
あんな境遇で、どうしてエリックはあんなにいい子に育ったんだろう。
ママが本当に愛してくれたんだろうな。
クリスティーヌの衣装どうにかしろ問題はあるけど、エリックのビジュアルが格好いいからいいか。
なんのセイフティもない宙づりは見ててハラハラするのだけど、優&和樹の信頼感で成り立ってる演出なんでしょうね。
カーテンコールの和樹さんのマントふわっさあがめちゃくちゃ格好良かった。