間瀬と能代の戦い | こまあんにゃ ネガ・ネガ 生死確認

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 一方、能代では、激戦が繰り返されていた。痺れを切らした黒鳥が妖術を使い、大風を吹かせた。





 義綱軍は散り散りになり、義綱もやっとの思いで、青海山のふもとに逃げ延びた。


 黒鳥は意気揚々と凱旋するが、その途中で、五十公野の城が落とされ、妻まで死んだことを知らされた。

 亀田三郎・・・黒鳥の重臣。我を忘れて怒り狂う黒鳥を宥め、五十公野よりずっと地の利のいい場所を知っているので、そこに新しい城を築くことを勧める。

 亀田が勧めた鰺潟は、一方を信濃川に接し、三方を深い沼に囲まれ、城を築くには理想的な地形をしていた。
 「百姓をもっと締め上げて米を集めろ!」
 「一の砦の櫓はまだ挙がらないのか!急がせるんだ!」


 黒鳥に追われ、山の中に逃げ込んだ越後の人々の生活は、厳しさを増していた。

 「いつまでこんげ生活が続くんだろ?そのうち皆死んじまうぜ。」
 「そんげこと言うても黒鳥が居座っているうちは、どうにもなんねぇ。」