3月になり、ブルゴーニュも春めいてきました。
この時期行われている仕事は、ブドウ樹の剪定。
ここ数日は天気が悪く、なかなか仕事が捗らずにいますが、、、
春に向けて、みんな追われるように
剪定し、切った枝の処理で畑を走り回っています。
この時期の剪定は、ブドウの樹が毎年同じように、
いい品質のブドウを生み出してくれるようにするために、
とても重要な仕事です。
上の写真が、紅葉後に葉っぱが落ちた樹の様子。
枝がいっぱい伸びていますが、これに鋏を入れていきます。
こちらが、剪定後。
ずいぶんすっきりしました。
こんなに切っちゃっていいの?
と心配される方もいますが、今後春から夏にかけて成長し、
秋になって葉を落とすと、剪定前の写真とちゃんと同じ姿になります。
畑で育っているブドウの樹は、
いつも同じような姿をしているため、なかなか気づきませんが、
当然ながら樹のため、放っておけばどんどん大きく、高く成長します。
それを同じ姿にとどめておく為には、
ブドウの成長の仕方を想像しながら、鋏を入れることが重要です。
剪定バサミにも様々あります。
手前の鋏は友人からのプレゼントで、日本メーカーのもの。
その切れ味で世界中の庭師などの間では有名なんだそう。
確かに、スパッと切り口が綺麗になる気がします。
でも、現在主流で使われているのは電動の剪定鋏。
広い畑で、延々と手で鋏を入れていくのは結構重労働。
太い部分を切るのは大変だし、腱鞘炎になったりします。
一度、電動の鋏を使うと、もう戻れないのです。
こんな太い幹の部分も、電動なら、
すっぱり切ることが出来ます。
圧倒的に仕事は早くなりますが、
指の切断だけには気を付けなくてはなりません。
気を付けよう。