3月のブルゴーニュの畑 | 飲んで食べる、ブルゴーニュ。

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ブルゴーニュは、モレ・サン・ドニ村にあるワイナリーの醸造責任者が、ブルゴーニュの美味しいレストランを中心に、ブドウ栽培や、ワイン造りを紹介しています。皆様がブルゴーニュへご旅行の際に、美味しく素敵なワインと食事の参考になれば幸いです。

 

 

3月になり、ブルゴーニュも春めいてきました。

 

この時期行われている仕事は、ブドウ樹の剪定。

ここ数日は天気が悪く、なかなか仕事が捗らずにいますが、、、

 

春に向けて、みんな追われるように

剪定し、切った枝の処理で畑を走り回っています。

 

 

この時期の剪定は、ブドウの樹が毎年同じように、

いい品質のブドウを生み出してくれるようにするために、

とても重要な仕事です。

 

 

 

上の写真が、紅葉後に葉っぱが落ちた樹の様子。

枝がいっぱい伸びていますが、これに鋏を入れていきます。

 

 

こちらが、剪定後。

ずいぶんすっきりしました。

 

こんなに切っちゃっていいの?

と心配される方もいますが、今後春から夏にかけて成長し、

秋になって葉を落とすと、剪定前の写真とちゃんと同じ姿になります。

 

畑で育っているブドウの樹は、

いつも同じような姿をしているため、なかなか気づきませんが、

当然ながら樹のため、放っておけばどんどん大きく、高く成長します。

 

それを同じ姿にとどめておく為には、

ブドウの成長の仕方を想像しながら、鋏を入れることが重要です。

 

 

 

剪定バサミにも様々あります。

手前の鋏は友人からのプレゼントで、日本メーカーのもの。

 

その切れ味で世界中の庭師などの間では有名なんだそう。

確かに、スパッと切り口が綺麗になる気がします。

 

 

でも、現在主流で使われているのは電動の剪定鋏。

 

広い畑で、延々と手で鋏を入れていくのは結構重労働。

太い部分を切るのは大変だし、腱鞘炎になったりします。

一度、電動の鋏を使うと、もう戻れないのです。

 

 

 

こんな太い幹の部分も、電動なら、

 

 

 

すっぱり切ることが出来ます。

 

 

圧倒的に仕事は早くなりますが、

指の切断だけには気を付けなくてはなりません。

 

気を付けよう。